大きなピッチ差をつなぐ短いスラー

短いスラーが大きなピッチ差をつなぐときは、釣り合いを取るために大きく回転します。これにより、短いスラーの終端が過度に角ばってしまう場合があります。

スラーの制御ポイントのハンドルを動かして、カーブを調整できます。

3 つの例のうち、真ん中のスラーが最もスムーズなカーブになっています。右側のスラーはハンドルの調整が不適切なため、カーブが過度に角ばっています。

下段にはハンドルの位置が表示され、それぞれの上段のカーブがどのように作成されているか示しています。

1. 大きなピッチ差をつなぐ短いスラー、調整なし
2. 同じスラーの形状を調整し、カーブをスムーズにしたもの
3. 同じスラーへの調整が不適切で、カーブが過度に角ばっているもの
4. デフォルトのハンドルの位置
5. 対応するスラーを形成するハンドルの位置
6. 対応するスラーを形成するハンドルの位置
ヒント

スラーの終端を調整するときは、以下の指針に従うと最良の結果が得られます。

  • スラーの低い側の制御ポイントが、その隣の終端のハンドルが示すスラーの幅の外側にはみ出さないこと。

  • スラーの高い側の制御ポイントが、終端に対し 90 度より大きい角度をつくらないこと。角度の判断には破線を使用できます。

短いスラーの終端の形状調整には別のやり方もあります。

  • 「浄書 (Engrave)」 > 「浄書オプション (Engraving Options)」「スラー (Slurs)」のページの「デザイン (Design)」のセクションにある「詳細設定 (Advanced Options)」をクリックして確認できる「短いスラーの半分の長さx次の分数の値で肩をオフセット (Offset shoulders by fraction of half length of short slur)」の値を大きくすることで調整し、プロジェクト全体に適用できます。

  • 浄書モードのプロパティパネルで「開始ハンドルオフセット (Start handle offset)」および「終了ハンドルオフセット (End handle offset)」をオンにし、「X」の値を変更することで、個別に調整できます。

  • 浄書モードのスラーのハンドルを動かすことで、個別に調整できます。