スラーのスタイル

Dorico Pro ではさまざまなスタイルのスラーが利用でき、それぞれ異なる意味を示すとともに異なる状況で使用されます。

プロパティパネルの「スラー (Slurs)」グループの「スタイル (Style)」をオンにすると、スラーのスタイルに関する以下のオプションが使用できるようになります。

実線 (Solid)

これはスラーのデフォルトのスタイルです。先細の実線で表示されるスラーです。先に行くほど細く、中央ほど太くなります。

破線 (Dashed)

先細の破線で表示されるスラーです。たとえばブレスやボウイングの推奨されるパターンを示すためのオプションのスラーとして使用される場合があります。

点線 (Dotted)

点線で表示されるスラーです。スラー全体の長さにわたって同サイズの点が等間隔で並びます。

前半部分が破線 (Half-dashed start)

スラーの前半が破線で表示され、後半が実線で表示されます。校訂版で、元版ではスラーが不完全な形で記譜されていたことを表現するのに使用されます。

後半部分が破線 (Half-dashed end)

スラーの前半が実線で表示され、後半が破線で表示されます。校訂版で、元版ではスラーが不完全な形で記譜されていたことを表現するのに使用されます。

編者注 (Editorial)

黒い実線で表示されますが、長さのちょうど半分の位置に短い縦線が、スラーの曲線と垂直に交差しています。スラーが編集者によって追加されたもので、元版にはなかったものであることを示すのに使用されます。

ヒント

これらのオプションそれぞれの詳細なパラメーターは、「浄書 (Engrave)」 > 「浄書オプション (Engraving Options)」「スラー (Slurs)」ページで設定してプロジェクト全体に適用できます。たとえば「編者注 (Editorial)」のスラーの短い縦線の長さと幅、点線の点の直径や破線の線の長さ、点線や破線の間隔の大きさなどを変更できます。