再生時のスラー

再生時、スラーはレガートの演奏技法を実行します。初期設定では、これは楽譜上の記譜に影響することなく、MIDI ノートの長さを延長します。

スラーなしの音符が記譜上のデュレーションの 95% の長さで発音されるのに対し、スラーの音符は記譜上のデュレーションの 105% の長さで発音されます。

スラーの最後の音符は、そのあとにスラーがなく、レガートの演奏技法が必要とされないため、記譜上のデュレーションの 95% の長さで発音されます。

ヒント
  • スラーの音符の発音上のデュレーションのデフォルト値は、「再生 (Play)」 > 「再生オプション (Playback Options)」「タイミング (Trills)」のページで変更できます。

  • 一方の声部にスラーがあり、もう一方の声部にスタッカートがある場合などに、個々のインストゥルメントに対して声部の個別再生を有効にできます。

例では、スラーが使用されると、明るい色で塗りつぶされた長方形で示される MIDI ノートが長くなることが示されています。暗い色の細い線は、それぞれの音符の記譜上のデュレーションを示しています。はじめの 3 音はスラーされておらず、MIDI ノートの長さを示す長方形は記譜上のデュレーションより短くなっています。うしろの 4 音はスラーされており、MIDI ノートの長さが記譜上の長さより長くなることにより、レガートされたスラーのサウンドになります。ただし、スラーのフレーズの最後の音符は標準のスラーされていない音符として扱われるため、スラーのグループの最後の音符は長くなっていません。

1. インストゥルメントの譜表上のフレーズ
2. 再生モードのピアノロールで表示される同じフレーズ