ジャズアーティキュレーション

Dorico Pro におけるジャズアーティキュレーションは、ジャズ特有の装飾音を、特に金管楽器に関して幅広くカバーしています。

これらはジャズ⁠アーティキュレーション⁠と呼ばれてはいますが、アーティキュレーションというよりむしろ装飾音として機能します。これらの演奏技法は音符のデュレーションやアタックではなくピッチに変化を与えるためです。このため、これらは Dorico Pro においては装飾音と見なされます。これらは装飾音パネルに収められ、装飾音ポップオーバーを使用しても入力できます。

ジャズアーティキュレーションは、Dorico Pro では⁠ベンド⁠と呼ばれるスラーによく似た曲線と、Dorico Pro では⁠スムーズ⁠と呼ばれる、実線、破線、波線のいずれかによる直線で表示されます。

それぞれの音符は両側、前と後ろに 1 つずつジャズアーティキュレーションを表示できます。音符の後ろのジャズアーティキュレーションは長さを変更できます。

以下のジャズアーティキュレーションは音符の前に表示されます。

プロップ

音符に高いピッチからアプローチします。

1. プロップ (ベンド)
2. プロップ (スムーズ)
スクープ/リフト

音符に低いピッチからアプローチします。ベンドによるアプローチはスクープ、スムーズによるアプローチはリフトとなります。

3. スクープ
4. リフト (直線)

以下のジャズアーティキュレーションは音符の後ろに表示されます。

ドイト

音符のあとにピッチが上昇します。

5. ドイト (ベンド)
6. ドイト (スムーズ)
フォール

音符のあとにピッチが下降します。

7. フォール (ベンド)
8. フォール (スムーズ)

さらに、金管楽器で一般に使用されるその他のジャズの装飾音も、ジャズアーティキュレーションを入力するのと同じ手順で音符に追加できます。

サウンドライブラリーにジャズアーティキュレーションのサンプルが含まれている場合、再生効果を使用した必要なサンプルがロードされます。