リピート括弧

パッセージを繰り返す楽譜において、リピート括弧は各繰り返しでどの小節が最後に演奏されるかを示します。必要な場合、毎回異なる終わり方にできます。これは⁠ボルタ線⁠または ⁠1 番括弧と 2 番括弧⁠と呼ばれる場合もありますが、この説明書では⁠リピート括弧⁠を名称として使用します。

リピート括弧は 2 つ以上のセグメントから構成され、それぞれのセグメントは異なる終わり方を表わします。リピート括弧を入力すると、Dorico Pro は 1 つめのセグメントの終わりに反復終了の小節線を自動的に入力します。リピート括弧のセグメントは、上部の実線と、そのセグメントが使用されるリピート回数を示す数字によって明示されます。

1. 3 回の繰り返し演奏が 2 つの括弧に分割されたリピート括弧

Dorico Pro では、リピート括弧にはセグメントをいくつでも作成でき、どのセグメントを何回めのリピートに使用するか制御できます。たとえば、リピート括弧にセグメントを 2 つ作成して合計 4 回繰り返す場合、はじめの 2 回は 1 つめのリピート括弧のセグメントを、あとの 2 回は 2 つめのリピート括弧のセグメントを使用するように指定できます。

Dorico Pro では、リピート括弧は組段オブジェクトとして分類されます。そのため、リピート括弧はレイアウトごとの組段オブジェクトの表示設定および位置設定に従い、これは「設定 (Setup)」 > 「レイアウトオプション (Layout Options)」「譜表と組段 (Staves and Systems)」のページで変更できます。