個々の音符に弦を指定する

バイオリン、チェロやギターなど弦楽器に属する音符については、個別に選択してどの弦で演奏するかを指定できます。これは、正しいハーモニクスを指定する場合などに役立ちます。音符の多くは、弦を押さえる位置次第では複数の弦で演奏できます。

弦の指定は、グリッサンドやフィンガリングシフトを行なう音符に対して効果的です。音符を演奏するための弦とフィンガリングのポジションは、これらの変化の方向に影響するからです。ただし、弦の番号は楽譜に表示されません。そのかわりにフィンガリングを入力することにより、弦楽器プレーヤーは演奏するべき弦を把握できます。

補足

弦の指定は、弦楽器インストゥルメントに属する音符にのみ行なえます。

前提

浄書モードの場合は、浄書ツールボックスで「グラフィックの編集 (Graphic Editing)」を選択しておきます。

手順

  1. 弦の割り当てを変更する音符を選択します。この操作は記譜モードおよび浄書モードで行なえます。
    補足

    複数の音符を同時に選択する場合は、同じインストゥルメントタイプの譜表の音符しか選択できません。たとえば、バイオリン 1 とバイオリン 2 の譜表における複数の C を選択します。

  2. プロパティパネルの「音符と休符 (Notes and Rests)」グループで、「弦 (String)」をオンにします。
  3. メニューから任意の弦を選択します。

    インストゥルメントの弦番号が表示され、続いてその弦の基本ピッチおよびオクターブ番号が括弧内に表示されます。たとえば、チェロの最低弦は「4 (C2)」と表現されます。

    補足

    メニューで利用できるオプションは、選択したピッチとインストゥルメントのタイプによって変化します。

結果

選択した音符を演奏する弦が変更されます。

補足

この操作のあとに音符のピッチを変更した場合、指定した弦では演奏できなくなったすべての音符において「弦 (String)」が自動的にオフになります。