カスタムの調性システムの作成

カスタムの調性システムを作成できます。これはオクターブを任意の数で分割することも、必要に応じてカスタムの臨時記号や特別な調号をいくつでも追加することもできます。各プロジェクトにはカスタムの調性システムを複数使用できます。

手順

  1. 記譜モードの記譜ツールボックスで、「調号、調性システム、臨時記号 (Key Signatures, Tonality Systems, and Accidentals)」 をクリックして調号、調性システム、臨時記号パネルを表示します。
  2. 「調性システム (Tonality System)」セクションで新規調性システムを作成し、以下のいずれかの操作を行なって「調性システムを編集 (Edit Tonality System)」ダイアログを開きます。
    • まったく新しい調性システムを作成する場合は、アクションバーの「新規調性システム (New Tonality System)」 をクリックします。

    • 既存の調性システムのコピーを作成するには、メニューからその調性システムを選択して、アクションバーの「調性システムを複製 (Duplicate Tonality System)」 をクリックします。

  3. 新しいカスタムの調性システムの名前を「名前 (Name)」フィールドに入力します。
  4. 「ディヴィジョン (Divisions)」セクションで、オクターブを等分した最小単位の各音程に割り当てられる数を変更します。

    たとえば A~B、C~D、D~E、F~G および G~A の音程には、B~C および E~F の音程とは異なる数を割り当てることが考えられます。

  5. 「臨時記号 (Accidentals)」のセクションでは、カスタムの臨時記号を新規作成するか、既存の臨時記号を編集します。
    • カスタムの臨時記号を新規作成するには、アクションバーの「新規臨時記号 (New Accidental)」 をクリックして「臨時記号を編集 (Edit Accidental)」ダイアログを開きます。

    • 既存の臨時記号のコピーを作成するには、その臨時記号を選択して、アクションバーにある「臨時記号を複製 (Duplicate Accidental)」 をクリックして「臨時記号を編集 (Edit Accidental)」ダイアログを開きます。

    • 既存の臨時記号を編集するには、アクションバーの「臨時記号を編集 (Edit Accidental)」 をクリックして「臨時記号を編集 (Edit Accidental)」ダイアログを開きます。

  6. 臨時記号の外観、名前、ピッチデルタをカスタマイズします。
    補足
    • オクターブを等分した最小単位の総数の半分を超えるピッチデルタの値を設定することはおすすめしません。

    • デフォルトの 12-EDO および 24-EDO 調性システムでデフォルトの臨時記号を編集する場合、ピッチデルタを変更することはできません。

  7. 「OK」をクリックして変更内容を保存し、「臨時記号を編集 (Edit Accidental)」ダイアログを閉じます。
  8. 必要に応じて、カスタムの調性システムに必要な臨時記号それぞれに、手順 5 から 7 を繰り返します。
  9. 「特別な調号 (Custom Key Signatures)」セクションで、特別な調号を新規に追加するか、デフォルトの特別な調号のいずれかを編集します。
    • デフォルトの特別な調号のいずれかを編集するには、調号を選択してアクションバーの「調号を編集 (Edit Key Signature)」 をクリックし、「特別な調号を編集 (Edit Custom Key Signature)」ダイアログを開きます。

    • 特別な調号を新規作成するには、アクションバーの「新規調号 (New Key Signature)」 をクリックして「特別な調号を編集 (Edit Custom Key Signature)」ダイアログを開きます。

  10. 調号の配置をカスタマイズします。
  11. 「OK」をクリックして変更を保存し、「特別な調号を編集 (Edit Custom Key Signature)」ダイアログを閉じます。
  12. 必要に応じて、カスタムの調性システムに必要な特別な調号それぞれに、手順 9 から 11 を繰り返します。
  13. 新規に作成したカスタムの調性システムを、それ以降にコンピューター上で開くすべてのプロジェクトで使用できるようにするには、「デフォルトとして保存 (Save As Default)」をクリックします。
  14. 「OK」をクリックして変更内容を保存し、「調性システムを編集 (Edit Tonality System)」ダイアログを閉じます。

結果

プロジェクトに新しくカスタムの調性システムが追加され、「調号、調性システム、臨時記号 (Key Signatures, Tonality Systems and Accidentals)」パネルの「調性 (Tonality System)」セクションのメニューで利用できるようになります。「デフォルトとして保存 (Save As Default)」をクリックした場合は、それ以降にコンピューター上で作成するすべてのプロジェクトで使用できるようになります。

手順終了後の項目

  • 調性システムを切り替えることで、新しいカスタムの調性システムを楽譜の特定の範囲に適用させることができます。

  • たとえば他のユーザーと共有するために、カスタムの調性システムを書き出すことができます。