コード記号領域

コード記号領域は、コード記号を表示するパッセージを指定するのに使用します。プロジェクトの大半ではコード記号を必要としないものの、即興のセクションではコード記号を表示する必要があるというプレーヤーやレイアウトにおいて特に役立ちます。

コード記号領域は、プレーヤーが必要とする範囲のみにコード記号を表示させることができます。これにより、プロジェクト全体にわたってコード記号を表示させ、不要な範囲は手動で非表示にするという作業を省略できます。

Dorico Pro では、コード記号領域を入力すると、対応するプレーヤーは自動的にコード記号領域とスラッシュ領域にコード記号を表示する設定に切り替わります。これは、即興のセクションでは、プレーヤーを支援するためにスラッシュとコード記号の両方を使用するのが一般的なためです。コード記号領域またはスラッシュ領域以外の範囲にあるコード記号はすべて自動的に非表示となり、ガイドで位置が示されます。

初期設定では、コード記号領域には第 5 線の上に色付きの実線が付くとともに、色付きの背景で強調表示されます。ズームアウトすると、色付きの背景の不透明度が上がります。これはフルスコアレイアウトをギャレービューで見るとき特に便利です。このような強調表示は注釈と見なされ、初期設定では印刷されません。また画面上の表示/非表示も切り替えられます。

1. コード記号領域と、領域が終了した後に表示されるコード記号のガイド

記譜モードでは、それぞれの領域の開始位置と終了位置にハンドルがあり、これを使用して領域の移動や長さの変更が行なえます。

2. 選択中のコード記号領域のハンドル