臨時記号列のカーニング
Dorico Pro には、臨時記号列にカーニングを適用し、和音の左側の列ができるだけ水平方向のスペースを取らないようにする機能があります。
活字印刷の分野では、カーニングは個々の文字の間隔を調整して読みやすくするために使用されます。Dorico Pro では、一般的な楽譜の浄書と同様、カーニングによって臨時記号の位置を周囲と連動させることができます。
例
低い音のあとに臨時記号を伴う高い音が続く場合、臨時記号を低い音の上に配置して、音符のスペーシングを乱さないようにします。
同様に、和音に複数列の臨時記号がある場合、たとえば 2 列目のフラットをカーニングして 3 度上の音符に属する 1 列目のシャープの下に配置することで、臨時記号スタック全体の幅を縮めることができます。これにより、音符のスペーシングを乱さずに臨時記号を適切な位置に配置することもできます。