グレインの設定

波形ディスプレイの下のグレイン設定で、使用するグレインの数を指定したり、グレインのデュレーションを設定したりできます。

Number

サンプルの各チャンネルのグレインの数を指定します。2 に設定すると、2 つのグレインが 180° でオフセットされます。この位相のオフセットによってスペクトラムのルートが打ち消され、ピッチが 1 オクターブ上がります。これを解消するには、「Position」の「Sprd」、「Position」の「Off」、または「Duration」の「Sprd」パラメーターを調節します。

Duration

1 から 1000 の倍率でグレインの長さを延ばします。

非常に短いグレインの場合、サウンドのピッチはグレインが反復する周波数で決まります。グレインのデュレーションが 30ms を超えると、サウンドのピッチは元のサンプルのピッチに従います。これは「Center Key」が C3 で「Duration」の値が 10 以上の場合の動作です。

Duration Key Follow

発音するノートに応じてグレインのデュレーションがどのように変化するかを設定します。これは、ほとんどの場合に短いデュレーションに使用されます。そのため、ピッチがサンプルの元のピッチと同じでデュレーションが長いサウンドは、キーに従う必要はありません。

たとえば「Duration」が 1、「Duration Key Follow」設定が 100% の場合、2 つのキーの間のピッチの差は半音です。これは標準的なキーボードのチューニングと同じです。デュレーションを長くすると、キーによってボリュームモジュレーションが異なって聴こえます。キーボードの各キーに同じボリュームモジュレーションを適用するには、「Duration Key Follow」を 0% に設定します。

補足

グレインのデュレーションを長くし、少数のグレインを使用する場合にのみ、ボリュームモジュレーションが聴こえます。

「Duration」の「Rnd」

ランダムグレインのデュレーションを設定します。このデュレーションは、新しいグレインの開始時に計算されます。このコントロールはサウンドのパンを広げるのに使用できます。100% に設定すると、グレインのデュレーションが半分から 2 倍の間で変化します。

「Duration Spread」

「Number of Grains」を 2 以上に設定した場合に利用できます。設定した倍率でグレインのデュレーションを変更します。これにより、各グレインを異なるデュレーションで再生します。+100% はオリジナルのデュレーションの 2 倍に相当し、-100% は半分に相当します。

デュレーションが 1 の短いグレインでは、「Spread」を低い値に設定するとグレインによってピッチに多少の差が出ます。「Spread」を高い値に設定すると、サウンドのディチューンのような効果を得られます。