「Filter」セクション

「Filter」セクションでは、サウンドの音色を調節できます。このセクションにはローパス、ハイパス、バンドパス、バンドリジェクトフィルターなど、24 種類のフィルターがあります。統合フィルターディストーションは、アナログチューブディストーションやハードクリッピングエフェクトを生成したり、ビット解像度やサンプル周波数を減衰したりできます。

フィルターエンベロープは、モジュレーションマトリクスでアクセスできる多数のデスティネーションの変調に使用できます。

Envelope Amount

フィルターエンベロープのカットオフモジュレーションをコントロールします。

Cutoff Key Follow

ノートナンバーを使用してカットオフモジュレーションを調節します。このパラメーターの値を高くするほど、高いノートでのカットオフが上がります。100 % に設定すると、カットオフは再生されるピッチに正確に追従します。

Center Key

「Key Follow」オプションで中央位置として使用される MIDI ノートを指定します。

Filter Shape
  • LP24、18、12、および 6 は、それぞれ 24、18、12、および 6dB/oct のローパスフィルターです。カットオフより上の周波数を減衰します。

  • BP12 および BP24 は、それぞれ 12 および 24dB/oct のバンドパスフィルターです。カットオフを中心に上下の周波数を減衰します。

  • HP6 + LP18 および HP6 + LP12 は、それぞれ 6dB/oct のハイパスフィルターと、18 および 12dB/oct のローパスフィルターを組み合わせたものです (非対称バンドパスフィルター)。カットオフを中心に上下の周波数を減衰します。カットオフより上の周波数がより多く減衰されます。

  • HP12 + LP6 および HP18 + LP6 は、それぞれ 12 および 18dB/oct のハイパスフィルターと、6dB/oct のローパスフィルターを組み合わせたものです (非対称バンドパスフィルター)。カットオフを中心に上下の周波数を減衰します。カットオフより下の周波数がより多く減衰されます。

  • HP24、18、12、および 6 は、それぞれ 24、18、12、および 6dB/oct のハイパスフィルターです。カットオフより下の周波数を減衰します。

  • BR12 および BR24 は、それぞれ 12 および 24dB/oct のバンドリジェクトフィルターです。カットオフ付近の周波数を減衰します。

  • BR12 + LP6 および BR12 + LP12 は、それぞれ 12dB/oct のバンドリジェクトフィルターと、6 および 12dB/oct のローパスフィルターを組み合わせたものです。カットオフ付近およびその上の周波数を減衰します。

  • BP12 + BR12 は、12dB/oct のバンドパスフィルターと 12dB/oct のバンドリジェクトフィルターです。カットオフを中心に上下およびその付近の周波数を減衰します。

  • HP6 + BR12 および HP12 + BR12 は、6 および 12dB/oct のハイパスフィルターと、12dB/oct のバンドリジェクトフィルターを組み合わせたものです。カットオフの下およびその付近の周波数を減衰します。

  • AP は、18dB/oct のオールパスフィルターです。カットオフ付近の周波数を減衰します。

  • AP + LP6 は、18dB/oct のオールパスフィルターと 6dB/oct のローパスフィルターです。カットオフ付近およびその上の周波数を減衰します。

  • HP6 + AP は、6dB/oct のハイパスフィルターと 18dB/oct のオールパスフィルターです。カットオフ付近およびその下の周波数を減衰します。

Cutoff

フィルターのカットオフ周波数をコントロールします。

Distortion Type
  • 「Off」は、フィルターセクションが無効になります。

  • 「Tube Drive」は、温かいチューブのようなディストーションを加えます。「Distortion」パラメーターでチューブドライブの量を設定できます。

  • 「Hard Clip」は、トランジスタ系の明るいディストーションを加えます。「Distortion」パラメーターでハードクリッピングの量を設定できます。

  • 「Bit Red」 (ビットリダクション) は、クオンタイズノイズを使用してデジタルディストーションを加えます。「Distortion」パラメーターでビットリダクションを調節できます。

  • 「Rate Red」は、エイリアスノイズを使用してデジタルディストーションを加えます。「Distortion」パラメーターでレートリダクションを調節できます。

  • 「Rate Red KF」は、エイリアスノイズを使用してデジタルディストーションを加えます。さらに、「Key Follow」が使用されます。レートリダクションは押されたキーに従い、高いキーを弾くとサンプリングレートが高くなります。

Resonance

カットオフ付近の周波数を強調します。設定を高くすると、フィルターは自己発振し、電話の呼出音のような音になります。

Distortion Level

信号にディストーションを加えます。選択したタイプによって効果は異なります。設定値を高くすると、強いディストーションエフェクトがかかります。

エンベロープフェーダーと「VEL」コントロール

エンベロープフェーダーを操作して、フィルターエンベロープのアタック、ディケイ、サステイン、およびリリースタイムを指定します。

「Velocity」コントロールはベロシティーがエンベロープの強さに影響する程度を設定します。0% に設定するとエンベロープがそのまま適用されます。ベロシティーが低い場合、設定値を高くするほどエンベロープの強さが小さくなります。