個々のスラーの平坦なスラーへの変更
標準として使用されることはあまりありませんが、一部の出版社は、スラーが占める垂直方向のスペースを削減するために平坦なスラーを使用します。個々のスラーは、プロジェクト全体の設定より優先される形で、平坦なスラーに個別に変更できます。この操作は現在のレイアウトとフレームチェーンのみに対して、もしくはすべてのレイアウトとフレームチェーンに対して行なえます。
少数の音符をつなぐような短いスラーは、平坦なスラーにすると外見が奇妙になる場合があるため、プロジェクト全体で平坦な曲線スタイルを選択するのは適切ではない場合があります。しかし、プロジェクト中で 1、2 回だけ平坦なスラーを使用するのもまた風変わりだと考えられます。そのため、プロジェクト中の 1 つか 2 つのスラーでのみ曲線スタイルを変更することは避けるようおすすめします。
曲線スタイルを変更するよりも、たとえば個々のスラーの太さの変更、スラーの肩のオフセットの調整、またはスラーの高さのハンドルを使用した高さの調整を浄書モードで行なうことの方がより効果的である場合があります。
前提
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下ゾーンを表示しておきます。
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下ゾーンのツールバーで「プロパティ (Properties)」 を選択しておきます。
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浄書モードの場合は、浄書ツールボックスで「グラフィックの編集 (Graphic Editing)」 を選択しておきます。
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ローカルのプロパティ変更に関して、適切なプロパティ範囲を選択しておきます。
手順
- 曲線スタイルを変更するスラーを選択します。この操作は記譜モードおよび浄書モードで行なえます。
- プロパティパネルの「スラー (Slurs)」グループで、「曲線タイプ (Curvature type)」をオンにします。
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以下のいずれかのオプションを選択します。
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通常 (曲線) (Normal (curved))
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フラット (Flat)
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結果
選択したスラーの曲線スタイルが変更されます。プロパティ範囲を「ローカル (Locally)」に設定している場合、この変更は現在のレイアウトおよびフレームチェーンのみに影響します。
すべてのスラーの曲線スタイルに関するプロジェクト全体の設定は、「浄書オプション (Engraving Options)」の「スラー (Slurs)」のページにある「デザイン (Design)」のセクションで変更できます。