コードダイアグラム

コードダイアグラムはフレット楽器の弦とフレットのパターンを表わすもので、対応するコードを演奏する際に指で押さえる位置を丸で示します。コードの特定のシェイプをコンパクトに表示でき、特定のボイシングが必要な場合に便利です。

Dorico Pro では、コードダイアグラムはコード記号の一部であり、コード記号を表示しているときはいつでもその下にコードダイアグラムを表示できます。コードダイアグラムを表示するよう設定されているプレーヤーに対し、コード記号のみ、または個々のコード記号のコードダイアグラムを表示できます。

ギターの DADGAD チューニングなどのさまざまなチューニングや弦の配置を含め、あらゆるフレット楽器にコードダイアグラムシェイプを表示できます。たとえば、ベースの譜表の上にスタンダードギターチューニングのコードダイアグラムシェイプを表示したい場合など、下に表示される楽器とは異なるコードダイアグラムシェイプを表示することもできます。

また、フローの開始位置に、フローで使用されるすべてのコード記号のコードダイアグラムをグリッドに表示することもできます。これはポップスやロック音楽のリードシートでよく使用されます。楽譜内のコード記号と一緒に表示されるものとは別に、使用されるコードダイアグラムのグリッドを表示できます。

1. バンジョーのコードダイアグラムが表示された一連のコード記号

Dorico Pro では、押さえるフレットの相互の位置関係を⁠シェイプ⁠と呼びます。演奏できるすべてのシェイプは、新たに作成したコードダイアグラムシェイプを含め、ピッチが一致する他のコードに再利用できます。つまり、別の楽器、別のチューニング、フレットボードの別の位置 (シェイプに含まれる開放弦を別のフレット位置でバレーを使って演奏できる場合) などにシェイプを利用できるということです。

1 つのコードに対して、異なる楽器やチューニングのコードダイアグラムシェイプを表示できます。これは、開放弦のピッチと弦の数がそれぞれ異なるためです。

コードダイアグラムのチュートリアル動画 (英語)