強弱記号レーン

強弱記号レーンは、対応するインストゥルメント/声部に適用される強弱記号の確認、入力、および編集に使用できます。強弱記号レーンはすべてのインストゥルメントトラックにあり、イベントディスプレイで表示できます。

  • インストゥルメントトラック/声部の強弱記号レーンの表示/非表示を切り替えるには、インストゥルメントトラックのヘッダーにある「強弱記号レーンを表示 (Show the dynamics lane)」 をクリックします。

    補足

    声部の個別再生が有効になっているインストゥルメントトラックでは、単一の声部が選択されている場合にのみ強弱記号レーンを表示できます。「すべての声部 (All voices)」の強弱記号レーンを表示することはできません。

1. インストゥルメントトラックの下に表示された強弱記号レーン

強弱記号レーンには以下のセクションがあります。

  1. レーンの高さの調節

    トラックの左下角をドラッグして、レーンの高さを変更できます。

  2. 強弱記号レーンを表示 (Show the dynamics lane)

    強弱記号レーンの表示/非表示を切り替えます。このボタンは対応するインストゥルメントトラックのトラックヘッダーにあります。

  3. レーンヘッダー

    レーンの名前が表示されます。

  4. 参照ライン

    最も一般的な強弱記号レベルの垂直位置を示しています。強弱記号レベルの最大範囲は 8 (最大音量) から -8 (最小音量) です。

    • 一番上のライン: レベル 3。強弱記号 に相当。

    • 中央のライン: レベル 0。強弱記号 に相当。

    • 一番下のライン: レベル -3。強弱記号 に相当。

  5. 強弱記号イベント

    強弱記号の局部的な変化。記譜モードで入力するか、強弱記号レーンで鉛筆ツールを使用して入力します。初期設定では、局部的強弱記号イベントには 1 つの一定ポイントが含まれます。

  6. 強弱記号テキスト

    対応する強弱記号のテキストが表示されます (存在する場合)。異なる強弱記号の識別やフロー内での位置の確認に役立ちます。また、そのポイントが記譜モードで入力された強弱記号を表わしているのか、強弱記号レーンで直接入力されたものかを識別する際にも役立ちます。これは、記譜モードで入力された強弱記号のポイントが、たとえば強弱記号ポイントの移動や削除を行なう際などに異なる動作をするためです。

  7. 選択した強弱記号ポイント

    現在選択している強弱記号ポイントは、大きく強調されて表示されます。

    ヒント

    強弱記号レーンで強弱記号ポイントをクリックしてドラッグすると、一時的に強弱記号レベルが表示されます。

  8. 強弱記号イベント領域

    複数の強弱記号ポイントを含むハイライトがかかった領域です。鉛筆ツールまたはラインツールを使用して、強弱記号レーンでクリックアンドドラッグすることで入力します。初期設定では、鉛筆ツールを使用した場合の強弱記号イベント領域内のポイントは一定になります。ラインツールを使用した場合、強弱記号イベント領域の開始位置にはリニアポイント、終了位置には一定ポイントが入力されます。

    補足

    強弱記号レーンで入力した強弱記号イベント領域は、ヒューマナイズやアクセントの付いた音符の強弱記号の増加など、強弱記号のデフォルトの再生調整を上書きします。ただし、強弱のカーブの設定は強弱記号イベント領域にそのまま適用されます。

  9. 段階的強弱記号

    2 つの強弱記号ポイントの間のなめらかな強弱記号の変化です。記譜モードで入力した段階的強弱記号を表わします。段階的強弱記号の開始位置にはリニアポイントが、終了位置には一定ポイントが入力され、ハイライトがかかった領域として表示されます。段階的強弱記号イベントである Messa di voce の中央には、追加のリニアポイントがあります。

    補足

    ヒューマナイズやアクセントの付いた音符の強弱記号の増加といった強弱記号のデフォルトの再生調整は、記譜モードで入力した段階的強弱記号内の音符にそのまま適用されます。

  10. 結合式/強制強弱記号

    など、記譜モードで入力した結合式強弱記号や強制強弱記号を表わす、複数の強弱記号ポイントを含むハイライトがかかった領域です。結合式/強制強弱記号には、エンベロープを制御する複数のポイントが含まれています。結合式強弱記号には 3 つのポイントがあり、強制強弱記号には 4 つのポイントがあります。

    補足

    結合式/強制強弱記号のポイントはエンベロープのパラメーターに対応しているため、これらは他の強弱記号ポイントとは異なる動作をします。たとえば、強制強弱記号の 2 つめのポイントの値を変更すると、3 つめのポイントも移動します。これは、3 つめのポイントが 2 つめのポイントのデュレーションを制御するためです。