強弱記号ポイントの移動
強弱記号ポイントは個別に移動できます。たとえば、上下に移動して強弱記号のレベルを変更できます。これは、個々の強弱記号を少しだけ早いタイミング適用する場合や、特定の既存の強弱記号のボリュームを調節する場合などに行ないます。
前提
強弱記号ポイントを移動するインストゥルメントの強弱記号レーンを表示しておきます。
手順
- [S] を押して「オブジェクトの選択 (Object Selection)」を選択します。
-
以下のいずれかの操作を行なって、移動する強弱記号ポイントを選択します。
-
単一の強弱記号ポイントをクリックします。
-
複数の強弱記号ポイントを範囲選択します。
補足-
記譜モードで入力された強弱記号を移動するには、開始ポイントのみを選択します。これには、複数のポイントを持つ段階的強弱記号や結合式/強制強弱記号も含まれます。強弱記号の移動は一度に 1 つずつ行なうことをおすすめします。
-
記譜モードで入力した強弱記号のポイントのみ、または強弱記号レーンで入力したポイントのみを選択することをおすすめします。
-
複数の強弱記号レーンのポイントを一度に移動することはできません。
-
-
以下のいずれかの操作を行なって、選択した強弱記号ポイントを移動します。
-
強弱記号レーンで入力したポイントを左右のみに移動するには、[Ctrl]/[command] を押しながら左右にドラッグします。
-
強弱記号レーンで入力したポイントを上下のみに移動するには、[Ctrl]/[command] を押しながら上下にドラッグします。
補足-
強弱記号ポイントを上下に細かく移動したい場合は、[Alt] を押しながらドラッグします。
-
マウスを使用する場合、1 回の操作で既存の強弱記号ポイントを越えるポイントの移動はできません。マウスを放したあと、強弱記号ポイントを再度選択してさらに移動する必要があります。
-
-
記譜モードで入力した 1 つの強弱記号を次の符頭の位置まで移動するには、[Alt/Opt]+[→] を押します。
-
記譜モードで入力した 1 つの強弱記号を前の符頭の位置まで移動するには、[Alt/Opt]+[←] を押します。
-
記譜モードで入力した強弱記号のポイントを現在のリズムグリッドの間隔に従って右に移動するには、[Ctrl]/[command]+[Alt/Opt]+[→] を押します。
-
記譜モードで入力した強弱記号のポイントを現在のリズムグリッドの間隔に従って左に移動するには、[Ctrl]/[command]+[Alt/Opt]+[←] を押します。
補足複数の強弱記号が選択されている場合は、現在のリズムグリッドの間隔でしか強弱記号を移動できません。
-
結果
選択した強弱記号ポイントが新しい位置に移動します。左右の移動は楽譜内の位置に影響します。上下の移動は強弱記号のレベルに影響します。
段階的強弱記号の終了ポイントを左右に移動すると、対応する段階的強弱記号のリズム上の長さが変更されます。該当するすべてのレイアウトで、その段階的強弱記号の記譜上の長さが自動的に更新されます。
-
リンクされた強弱記号の強弱記号ポイントを移動すると、リンクされたすべての強弱記号に影響します。
-
記譜モードで入力した 1 つの強弱記号が移動する際に記譜モードで入力した他の強弱記号の上を通過した場合、強弱記号は複数が同じ位置に存在できるため、そこにあった強弱記号に影響はありません。ただし、記譜モードで入力した複数の強弱記号を同時に移動した場合、それらが通過した場所にあった記譜モードで入力した強弱記号は削除されます。
この動作内容はもとに戻せますが、この過程で削除された強弱記号が復元されるのは、強弱記号の移動にキーボードを使用していた場合のみです。