強弱記号のタイプ

Dorico Pro では、強弱記号はそれぞれの機能に従い異なるグループに分類されます。

局部的強弱記号

局部的強弱記号は、それが属する音符から次の強弱記号が現れる位置まで適用され、それ以前の音の強さから局部的に変化させることを指示します。局部的強弱記号には などの強弱記号、そして subitomolto などの強弱記号の修飾語句があります。

段階的強弱記号とヘアピン

段階的強弱記号は、指定のデュレーションにわたって徐々にボリュームを変化させることを指示します。これらは通常ヘアピン、または cresc.dim. のようなテキストによる指示で表示されます。

段階的強弱記号には、ボリュームの変化を指示する pocomoltopoco a poconiente などの強弱記号の修飾語句が付く場合もあります。

Dorico Pro では、ヘアピンは messa di voce によるヘアピンのペアによる表示もできます。状況によっては、個別のヘアピンでペアを作るよりもこの方が簡単です。

アタックの強弱/強度レベル

などの強弱記号は、アクセントのアーティキュレーションと同様、現在の強弱で通常表現されるよりも強いアタックで音符を演奏することを指示します。

結合式強弱記号

などの結合式強弱記号は、強弱の突然の変化を指示します。

Dorico Pro では、強弱記号パネルの「結合式強弱記号 (Combined Dynamics)」のセクションで、カスタムの結合式強弱記号を作成して、ペアを構成するそれぞれの強弱記号の強度レベルを管理できます。たとえば、 のような強弱記号を作成できます。