音符の演奏されるデュレーションの変更
前のタスクで poco rit. の最終的なテンポを下げましたが、次に始まる素材になめらかに移行するために、小節番号 42 の最後の和音の演奏されるデュレーションを調整した方がよさそうです。Dorico では、記譜上のデュレーションに影響を与えることなく、音符の演奏されるデュレーションを変更できます。
これらの調整は主観的なものですが、4 分音符を少し短くし、8 分音符を少し長くすることで、小節番号 43 の開始前にブレスの効果を出すことをおすすめします。
前提
ウィンドウの左側の再生ツールボックスで、「演奏されるデュレーション (Played Durations)」 と「オブジェクトの選択 (Object Selection)」 が選択されていることを確認します。
手順
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イベントディスプレイの上部のルーラーをクリックして下向きにドラッグし、ピアノロールのノートの幅を広げます。
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こうすることで、細かい調整をしやすくなります。キーボードショートカット [Z] 又は [Ctrl]/[command]+^ を使用しても構いません。
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ルーラーをクリックすると、マウスポインターの位置に再生ヘッドが移動します。
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小節番号 42 で、3 拍めの E♭ の 4 分音符イベントの右端をクリックし、左に少しドラッグすることで演奏されるデュレーションを短くします。
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3 拍めのその他のノートイベントの右端をクリックし、右に少しドラッグすることで演奏されるデュレーションを延ばします。
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イベントの端を揃える必要はありません。むしろ、終了のタイミングをわずかにずらすことでより自然な効果が得られます。
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デフォルトの演奏されるデュレーションを上書きするとアルペジオノートの開始オフセットが削除されるため、開始を遅らせる必要があります。
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下の譜表の B♭ と G の左端をクリックして少し右にドラッグし、G が B♭ より遅く始まるようにします。
結果
スコアに記譜された音符に影響を与えることなく、いくつかのノートイベントのデフォルトの演奏されるデュレーションを上書きしました。変更されたことを示すため、これらはピアノロールに別の色で表示されます。
手順終了後の項目
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イベントディスプレイの上部のルーラーで小節番号 41 のどこかをクリックして再生ヘッドをそこに移動したあと、[Space] 又は [Enter] を押して再生を開始し、どのように聴こえるかを確認します。
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必要に応じて、曲全体の音符の演奏されるデュレーション、強弱記号、テンポの変動を引き続き調整できます。
補足再生モードで強弱記号やテンポ記号の開始位置または終了位置を移動すると (rit. の開始位置を 2 拍めから 1 拍めに変更するなど)、楽譜上のアイテムの表示位置に影響します。これは、再生ツールボックスで「記譜されたデュレーション (Notated Durations)」 を選択した状態でノートイベントの移動や長さの変更を行なった場合も同様です。