マシンコントロール: マスター初期設定 (Master Machine Control Preferences)

ここには Nuendo のマスターマシンコントロール機能の初期設定項目がまとめられています。これらは Nuendo から送信される、さまざまなコマンドに対する他のデバイスの動作に影響します。各項目の内容は以下のとおりです。

マシンをマウス操作に追従させる (Machine follows mouse edits)

この項目がオンになっている場合、プロジェクトカーソルをマウスで少しでも移動させると、トランスポートコマンドが送信されます。マウスボタンを押したままでも、その操作中に外部デバイスが新しい位置にロケートすることになるので、細かい調整や確認を行なう際に役立ちます。

これによってテープマシンが不必要に反応しすぎる場合は、この項目をオフにしてください。オフにすると、マウスボタンを放したときにだけトランスポートコマンドが送信されるようになります。

マシンをジョグに追従させる (Machine follows jog)

この項目がオンになっている場合、リモートコントローラーのジョグホイールを少しでも回すと、トランスポートコマンドが送信されます。ホイールの操作中に外部デバイスがプロジェクトカーソルの新しい位置にロケートすることになるので、細かい調整や確認を行なう際に役立ちます。

これによってテープマシンが不必要に反応しすぎる場合は、この項目をオフにしてください。オフにすると、ジョグホイールが停止したときにだけトランスポートコマンドが送信されるようになります。

「FF/Rewind」のかわりに「Shuttle」を送信 (Send 'Shuttle' instead of 'FF/Rewind')

ビデオデッキによって、シャトルコマンドや早送り/巻き戻しコマンドに対する応答の仕方が違うことがよくあります。早送り/巻き戻しコマンドを実行すると、多くの場合、テープはヘッドから離れ、モーターが高速回転モードに入ります。テープが送られている間はテープ上のタイムコードを読み取れないので、位置情報が失われてしまうことになります。このため、早送りや巻き戻しコマンドよりもシャトルコマンドを使用した方がいい場合は、この項目をオンにしてください。

「Stop」のかわりに「Still」を送信 (Send 'Still' instead of 'Stop')

早送り/巻き戻しのコマンドと同じように、停止コマンドでもテープはヘッドから離れます。これに対して、一時停止コマンドの場合、トランスポート自体は停止しますが、テープはヘッドから離れません。このため、停止状態にしてもビデオデッキの映像を表示させておきたい場合や、再生動作をより速くしたい場合などには、この項目をオンにしてください。

マシンコントロールのサイクルを許可 (Allow machine controlled cycle)

この項目がオンになっている場合、Nuendo は左ロケーターの位置からプリロール値を引いたポジションから再生をスタートし、右ロケーター位置にポストロール値を足したポジションでストップします。一定の範囲をリピート再生する場合、Nuendo はプリロール値を含めた開始位置に戻り、外部マシンがその位置に達した時点でスタートコマンドを送信します。

この項目がオフの場合、Nuendo がサイクル再生を行なっても外部マシンはそれに追従しません。ポストロール値を含めた停止位置に達すると、Nuendo は開始位置に戻りますが、マシンはそのまま再生を続けます。