サラウンドサウンド

Nuendo は、さまざまな形式に対応した非常に優れたサラウンドサウンド機能を搭載しています。すべてのオーディオ関連チャンネルおよびバスは、マルチチャンネルのスピーカー構成を扱うことができます。MixConsole のチャンネルでは、完全なサラウンドミックスまたはサラウンド設定を構成する個々のスピーカーチャンネルを使用できます。

Nuendo では、以下のサラウンド関連機能が提供されています。

  • オーディオ関連トラック (オーディオトラック、インストゥルメントトラック、およびサンプラートラック) をサラウンドチャンネルにルーティングできます。

  • VST MultiPanner プラグインが、サポートされているサラウンド構成のオーディオ関連トラック、またステレオ以外のあらゆるマルチチャンネル構成の出力チャンネルへ自動的に適用されます。VST MultiPanner プラグインはインスペクターMixConsole で使用でき、サラウンドフィールドでチャンネルの定位を設定できます。

  • 3D サラウンド形式のミキシングがサポートされます。

    Dolby Atmos® の場合は、チャンネルベースの 9.1 ベッドミックスとオブジェクトベースのミックスを作成できます。

    補足

    Dolby Atmos のオブジェクトベースミキシングを実行するには、Dolby のレンダリング/マスタリングユニット (RMU) に接続する必要があります。

    仮想現実 (VR) または拡張現実 (AR) の制作には、一次、二次、三次 Ambisonics 形式でミックスを作成できます。Nuendo では、ヘッドフォンまたはマルチチャンネルのスピーカーセットアップで Ambisonics ミックスをモニタリングでき、360° ビデオでの作業に VR コントローラーおよびヘッドマウントディスプレイがサポートされます。

  • サードパーティー製のパンナープラグインがサポートされます。

  • IOSONO Anymix Pro プラグインは、デフォルトのサラウンドパンナーである VST MultiPanner のかわりに使用できます。Anymix Pro の詳細については、『プラグインリファレンス』マニュアルを参照してください。

  • MixConvert V6 プラグインを使用すると、対象の入出力構成を VST MultiPanner で操作していない場合、サラウンドチャンネルから別の形式に変換できます。 NuendoMixConvert V6 を必要に応じて自動的に適用します。

  • Mix6to2 プラグインなど、マルチチャンネルに対応したプラグイン、特にサラウンドサウンドのミキシングを想定したプラグインに対応しています。マルチチャンネルをサポートしているため、VST 3 対応のプラグインはサラウンド用に特にデザインされていなくても、サラウンド環境で使用できます。付属するすべてのプラグインの詳細については、『プラグインリファレンス』マニュアルを参照してください。

  • 「オーディオミックスダウン書き出し (Export Audio Mixdown)」機能を使用して、サラウンドミックスをさまざまな形式で書き出すことができます。