歌詞の位置

Dorico SE は歌詞の配置と、さまざまな長さの歌詞を収めるための調整を自動的に行ないます。これにはメリスマ様式の楽譜における歌詞の水平位置の調整も含まれます。

補足

Dorico SE では、歌詞の水平位置は自動的に調整され、音符のスペーシングの変化を最小化します。長い音節でも音符のリズム上の外観をゆがめることなく配置できるように、音節は左右に小さく移動されます。

「設定 (Setup)」 > 「レイアウトオプション (Layout Options)」「音符のスペーシング (Note Spacing)」ページにある「歌詞用のスペースを作成 (Make space for lyrics)」オプションを使用すると、音符のスペーシングの計算に歌詞を反映しないようにできます。ただし、このオプションは注意して使用することをおすすめします。

音節の位置

音節または単語の中で歌われる音符の数により、歌詞の配置が次のように決定されます。

  • それ自体が単語であるか、より長い単語の部分である 1 つの音節が 1 つだけの音符に乗せて歌われる場合、対応する音符に中央揃えで配置されます。

  • 2 つ以上の音符に乗せて歌われる音節または単語 (メリスマ) は、それが属する最初の音符の左側に左揃えで配置されます。

歌詞のラインの配置

歌詞は、そのライン番号に従い、他の歌詞のラインとの相対的な関係において配置されます。たとえば、ライン 1 の歌詞は 1 番上に配置されます。これは複数の歌詞のラインが譜表の上にある場合も含まれます。

あるラインの歌詞が 1 つの組段中に存在しない場合、他の歌詞のラインの間に間隔は追加されません。

3 行の歌詞があるが、ある組段においては 2 行めの歌詞がない場合。この組段では、3 行めの歌詞は上に移動し、1 行めの歌詞に近づけられます。

次の組段では 1 行めがなく、しかし 2 行めと 3 行めはある場合、歌詞の 2 行めと 3 行めが上に移動されます。歌詞の 2 行めが 1 行めの位置に取って替わります。