歌詞のコピー/ペースト

Dorico SE 内に存在する歌詞のラインと、外部のテキストエディターのどちらからでも、歌詞をコピーアンドペーストできます。これはたとえば、コピー元とは異なるリズムで同じ歌詞を歌うプレーヤーに歌詞のラインをコピーする場合に利用できます。

Dorico SE の外部からテキストをコピーする場合、たとえば多音節語にはハイフンを追加するなど、適切に音節に分かれた形にテキストの書式を整える必要があります。これにより、各単語および音節ごとに必要となる文字数が正しく特定されるようになり、その結果歌詞の体裁を適切に整えられるようになります。自動的にハイフン処理を行なうツールも利用できますが、必ずしも信頼できる結果になるとは言えません。Dorico SE はクリップボードにコピーされたテキストをチェックして、音節が正しく入力されるように、シングルスペースや単一のハイフンのみが含まれていることを確認します。

補足

現在のところ、中国語、日本語、韓国語の文字を含む歌詞はコピーアンドペーストできません。これは将来のバージョンでサポートされる予定です。

手順

  1. 記譜モードで、コピーする歌詞またはテキストを選択します。
    ヒント

    大量の歌詞を選択する場合は、フィルターを使用して歌詞のラインを選択するか、歌詞を 1 つ選択して [Ctrl]/[command]+[Shift]+[A] を数回押し、歌詞のライン全体の歌詞を選択します。

  2. [Ctrl]/[command]+[C] を押して選択した歌詞またはテキストをコピーします。
  3. 記譜モードで、歌詞をコピーする声部の最初の音符を選択します。
  4. [Shift]+[L] を押して歌詞のポップオーバーを開きます。

    初期設定では、歌詞のラインの入力が選択された状態で歌詞のポップオーバーが開きます。

  5. 必要に応じて、以下のいずれかの操作を行なって、歌詞を貼り付ける先の歌詞タイプを変更します。
    • 歌詞のライン番号を変更するには、[↓] を押します。

    • 譜表の上の歌詞のラインに変更するには、[Shift]+[↑] を押します。

    • コーラスのラインに変更するには、[↑] を押します。

    • 訳詞のラインに変更するには、[Alt/Opt]+[↓] を押します。

  6. [Ctrl]/[command]+[V] を押して、コピーした歌詞またはテキストの最初の単語または音節を貼り付けます。

    歌詞のポップオーバーは元のテキストに従い、選択した音部の次の音符に自動的に進みます。たとえば、元テキストで音節のあとにハイフンが付く場合、ポップオーバーは [-] (ハイフン) が入力されたのと同様に進み、音節のあとには自動的にハイフンが表示されます。

  7. 必要に応じて、2 つ以上の音符に適用させる単語または音節については、以下のいずれかの操作を行なって、手動でポップオーバーを進める必要があります。
    • 単語全体または多音節語の最後の音節のあとで、[Space] を押します。

    • 多音節語の最後ではない音節のあとで、[-] (ハイフン) を押します。

    • 音節のあとに延長線やハイフンをあとに付けない場合は、[→] を押します。

  8. 単語または音節を 1 つ 1 つ貼り付けるために [Ctrl]/[command]+[V] を押し続けます。

結果

選択した歌詞またはテキストが、コピー元の声部に属する、選択した歌詞のラインに貼り付けられます。

補足

歌詞または音節は、貼り付けと同時にクリップボードから削除されます。同じ歌詞またはテキストをもう一度他の歌詞のラインや譜表に貼り付ける場合は、コピー元を再度コピーする必要があります。