二重臨時記号の打ち消し

二重臨時記号の打ち消しに一般的に使用される方法には、古式と近代式の 2 つがあります。Dorico Pro ではいずれの方法も、各フローごとに個別に使用できます。

Dorico Pro の初期設定では、近代式の打ち消しが使用されます。つまり、ダブルシャープがシャープで打ち消される場合、またはダブルフラットがフラットで打ち消される場合、これらの臨時記号の意味は明確なため、シャープやフラット記号の前にナチュラル記号は表示されません。

二重臨時記号の打ち消し方法を各フローごとに個別に変更するには、「記譜 (Write)」 > 「記譜オプション (Notation Options)」「臨時記号 (Accidentals)」ページにある「基本 (Basic)」セクションで設定を行ないます。このオプションは、どの臨時記号の有効範囲ルールにも使用できます。

  • 「古式の臨時記号打ち消し (Use archaic cancellation)」を選択すると、二重臨時記号のあとに来る新規臨時記号の前にはナチュラル記号が表示されます。

  • 「近代式の臨時記号打ち消し (Use modern cancellation)」を選択すると、二重臨時記号は新規臨時記号によって置き換えられるため、新規臨時記号の前にナチュラル記号は表示されません。

1. 古式の臨時記号打ち消し
2. 近代式の臨時記号打ち消し