弦の指示記号

弦の指示記号は、一般的にギターの楽譜でどの弦で音符を弾くべきかを指示するために使用され、特に複数の弦で弾くことのできるピッチで役立ちます。

弦の指示記号は、丸の囲み線の中に弦の番号が表示され、弦の指示記号が音符の範囲に適用されることを示す破線を表示することもできます。通常、開放弦のピッチは囲み線なしの 0 として表示されます。

Dorico Pro では、押さえて弾く音の弦の指示記号がプレーンフォントで表示され、開放弦の指示記号にはフィンガリング用フォントを使用してフィンガリング 0 として表示されます。弦の指示記号の外観を編集する場合は、「演奏技法を編集 (Edit Playing Techniques)」ダイアログで行ないます。

1. 弦の指示記号と左手のフィンガリングが表示されたフレーズ

Dorico Pro には 2 種類の弦の指示記号があり、それぞれ異なる方法で入力できます。

譜表の外側の弦の指示記号

譜表の外側の弦の指示記号は、常に丸の囲み線の中に表示されます。弦の指示記号にデュレーションがある場合は、その弦で複数の音符を演奏することを示す破線のデュレーション線が自動的に表示されます。

Dorico Pro では、譜表の外側の弦の指示記号は演奏技法と見なされます。これらの指示記号は、その指示記号が適用されている音符とは関係なく選択したり削除したりできます。また、譜表の外側の弦の指示記号のデュレーション線のスタイルは、演奏技法の延長線と同じ方法で変更できます。

2. デュレーション線が付いた譜表の外側の弦の指示記号
譜表の内側の弦の指示記号

譜表の内側の弦の指示記号は、開放弦を表示する場合を除き、丸の囲み線の中に表示されます。開放弦は、囲み線なしで太字の数字 0 として表示されます。譜表線と重ならないよう、これらの指示記号の背景は自動的に塗りつぶされます。初期設定では、これらの指示記号は符頭の左側に表示されますが、左手のフィンガリングがある場合は自動的に右側に表示されます。

譜表の内側の弦の指示記号に表示される弦の番号は自動的に計算されますが、弦を手動で指定することもできます。

押さえて弾く音の譜表の内側の弦の指示記号は、弦の外側の弦の指示記号を小さくしたものです。そのため、「演奏技法を編集 (Edit Playing Techniques)」ダイアログで弦の指示記号の外観を変更すると、押さえて弾く音の譜表の内側にある弦の指示記号の外観にも影響します。

Dorico Pro では、譜表の内側の弦の指示記号は各音符のプロパティと見なされます。浄書モードでは、各音符とは関係なくそれらの指示記号だけを選択できます。

3. 譜表の内側の弦の指示記号 (最後の指示記号は開放弦)