「Resynth」ページ

「Resynth」をオンにすると、クラシックな減算シンセシスではできなかった方法で、サンプルをスペクトラルレベルで変換できます。

「Resynth」では、サンプルが個々の周波数成分と倍音に分割されます。そのあと、これらはフィルタリング、増幅、あるいは相関的な調節を行なえます。「Resynth」モードでは、スペクトラムはサンプルの元の時間進行から独立します。高音が速く再生されたり低音が遅く再生されたりすることはなく、タイミングは維持されます。再生速度はピッチに影響を与えることなく変更できます。サンプルの元のピッチ以外のピッチを再生する場合、サウンドの自然なフォルマントを維持したり、個別に微調整してより人工的なバリエーションを作成したりできます。

トーナルモードでは、サンプルの再生にサンプルの元のスペクトラムが使用され、あとから「Purity」「Inharmonicity」などのパラメーターを使用して編集できます。

ノイズモードでは、元のスペクトラムを使用してホワイトノイズ信号を形成できます。これにより、たとえばシンバルなど、倍音が豊富に含まれた不調和信号のような、音色以外の成分を再合成できます。ただし、ノイズモードで「Tonal」サンプルを使用して、むしろ不調和で無秩序な信号の作成を試みることもできます。

最後に、自由形状のカーブを持つスペクトラルフィルターを適用することで、トーナルモードとノイズモードの両方でスペクトラムをさらに形成できます。