パラメーター

Resynth Mode

トーナルとノイズという 2 つのリシンセシスモードから選択できます。

トーナルモードでは、サンプルの再生にサンプルの元のスペクトラムが使用され、あとから「Purity」や「Inharmonicity」などのパラメーターを使用して編集できます。このモードは高調波信号に使用します。
ノイズモードでは、元のスペクトラムを使用してホワイトノイズ信号を形成します。このモードは、主にノイズの多い信号や不調和信号に適しています。

Loop

「Loop」が「Off」の場合は、再生はサンプルの終了位置で停止します。
「Loop」が「On」の場合は、ループ範囲は連続して再生されます。再生がループの終了位置に到達すると、すぐさまループの開始位置にジャンプします。
「Loop」が「Alternate」の場合は、再生が前後方向を交互に入れ替えながら、サンプル内を移動します。つまり、再生マーカーがループの終了位置/開始位置に達するたびに、再生方向が逆になります。

補足

この設定は、「Sample」ページの「Loop Mode」設定とリンクしています。ここで行なった設定はすべて「Sample」ページにも反映されます。

Position

再生位置を設定します。50% に設定すると、再生位置がサンプルの中央になります。

Purity (「Resynth Mode」がトーナルの場合のみ)

サウンドのスペクトラル純度を調節できます。0% に設定すると、オリジナルのサウンドが再生されます。

正の値に設定すると、部分音間のレベルの差が大きくなり、純粋なサウンドになります。
負の値に設定すると、部分音間のレベルの差が小さくなり、ノイズの多い混ざったサウンドになります。

Purity Velocity (「Resynth Mode」が音色の場合のみ)

入力ベロシティーで「Purity」をどのように変調するかを設定できます。「Purity」コントロールで設定した量により、最大ベロシティーで達する値が決まります。

正の値に設定すると、ベロシティーが低くなるほど「Purity」が高くなります。

負の値に設定すると、ベロシティーが低くなるほど「Purity」が低くなります。

Formant Shift

スペクトラムのフォルマントをシフトできます。

Formant Scale

フォルマントフィルターの強さを調整します。

このパラメーターを 0 に設定すると、「Formant Shift」と「Formant Key Follow」は効果を発揮しません。負の値に設定すると、フォルマントフィルターの効果が反転します。

Formant Key Follow

再生されるピッチに応じて、フォルマントをシフトできます。

100% に設定すると、フォルマントはピッチに従います。0% に設定すると、フォルマントは一定に保たれます。フォルマント特性が一定である本物の楽器をエミュレートしたい場合は、この値を 0 に設定して、さまざまなキー範囲でノートを発音しながら希望するフォルマントまで少しずつ値を上げます。

Sync to Tempo

再生速度をホストアプリケーションのテンポに同期できます。

「Sync to Tempo」をオンにすると、再生速度は「Speed」パラメーターとホストアプリケーションのテンポによって決まります。

「Sync to Tempo」をオフにすると、再生速度は「Speed」パラメーターによってのみ決まります。

Show Sync Options

「Sync」ボタンの上の三角形をクリックすると、「Sync Mode」の設定を行なえるパネルが開きます。

Sync Mode

「Sync Mode」を「Tempo」に設定すると、サンプルのオリジナルテンポとホストアプリケーションのテンポの比率を使用して再生速度を計算します。
「Sync Mode」を「Beats」に設定すると、拍子のノートの長さ、拍子の数、およびホストアプリケーションのテンポを使用して再生速度を計算します。

Speed

サンプルの再生速度を調節します。800.0% に設定するとピッチが 3 オクターブ高くなります。

補足

「Speed」パラメーターを変更した場合、エンベロープページでエンベロープの長さを手動で調節する必要が生じることがあります。

Speed Velocity

「Speed」パラメーターを入力ベロシティー値でどのように調整するかを設定します。0% に設定すると、すべてのベロシティーで速度が同じになります。正の値に設定すると、ベロシティーが高くなるほど速度が速くなります。負の値に設定すると、ベロシティーが高くなるほど速度が遅くなります。

たとえば、「Speed」を 0 に設定して「Speed Velocity」を +100 に設定すると、最も低いベロシティーの速度が 0 % になり、最も高いベロシティーの速度が 800 % になります。

「Speed」を 800 に設定して「Speed Velocity」を -100 に設定すると、最も低いベロシティーの速度が 800 % になり、最も高いベロシティーの速度が 0 % になります。

Speed Key Follow

「Speed」パラメーターを再生キーでどのように調整するかを設定します。0% に設定すると、すべてのキーで速度が同じになります。正の値に設定すると、C3 より上のキーの速度が速くなり、C3 より下のキーの速度が遅くなります。負の値に設定すると、C3 より上のキーの速度が遅くなり、C3 より下のキーの速度が速くなります。

たとえば、「Speed Key Follow」を 100 に設定して C3 の 1 オクターブ上のノートを発音すると速度が 2 倍になり、C3 の 1 オクターブ下のノートを発音すると速度が半分になります。

Acceleration

「Acceleration」パラメーターでは、「Speed」パラメーターで設定した初期再生速度を速くしたり遅くしたりできます。負の値に設定すると再生が遅くなり、正の値に設定すると再生が速くなります。最小速度の 0% に達して再生が停止するまで、または最大速度の +800% に達するまで「Acceleration」パラメーターを増減できます。