譜表グループをまたぐ小節線

スコア内の特定のインストゥルメントを見つけやすくするために、小節線をインストゥルメントおよび譜表のグループをまたいで延長できます。

デフォルトの譜表グループをまたぐ小節線

小節線が個別の譜表にのみ表示される場合、それぞれのラインの位置を一目で判別することが非常に難しくなります。ところが、スコアにインストゥルメントグループをまたぐ小節線を引くと、インストゥルメントのファミリーがブロックとして表示されるため、インストゥルメントを判別しやすくなります。

1. 個別の小節線
2. インストゥルメントグループをまたぐ小節線

グループを大括弧で結合すると、譜表グループをまたぐ小節線が自動的に引かれるようになります。大括弧内に含まれる譜表は楽器編成と状況によって異なりますが、通常は木管楽器や弦楽器といった同じファミリーのインストゥルメントの譜表が大括弧で結合されます。

Dorico Pro は、各レイアウトに設定されたアンサンブルタイプに応じて自動的に譜表を括弧でくくります。

大譜表を使用するインストゥルメントの小節線

Dorico Pro では、大譜表を使用するインストゥルメントの譜表には中括弧が付くと同時に、譜表間の小節線は自動的に結合されます。譜表に大括弧と中括弧が同時に付くことはないため、大譜表を使用するインストゥルメントは大括弧から除外されます。従って他のいかなる譜表の小節線とも結合されることはありません。

小節線のグループ化のカスタマイズ

複数のプレーヤーを手動でグループとしてまとめることで、カスタムの小節線の結合と大括弧のグループを作成できます。グループ内の 1 人以上のプレーヤーが以前別のグループに入っていた場合、以前のグループに残されたインストゥルメントはグループ化されたままとなります。

単一のプレーヤーを固有のプレーヤーグループに追加して個別に表示できます。たとえば、コンチェルトでソリストをアンサンブルの他のプレーヤーと分けて表示できます。

カスタムの小節線の結合を入力して、個々の小節線が延長される譜表の範囲を決定することもできます。