ジャズアーティキュレーションの位置

Dorico Elements では、ジャズアーティキュレーションのそれが属する符頭に対する位置は自動的に調整されます。その際には付点、臨時記号、逆向きの音符などその他の記譜記号もすべて反映されます。

和音中の複数の音符にジャズアーティキュレーションが付く場合、Dorico Elements はそれらをどれだけ符頭に近づけるかと、合計いくつ表示するかの 2 点に基づき、最良の配置を検討します。Dorico Elementsは、スペースあたりできるだけ少なくジャズアーティキュレーションを配置しようとします。逆に言うと、クラスター和音において表示されるジャズアーティキュレーションの数は、符頭の数より少なくなる場合もあります。

浄書モードでは、スムーズのジャズアーティキュレーションにはそれぞれ開始位置と終了位置の 2 か所に四角いハンドルがあります。これらのハンドルを動かして、ジャズアーティキュレーションの表示位置、長さ、および角度を調節できます。またジャズアーティキュレーション全体の表示位置も個別に移動できます。

1. 浄書モードのドイトスムーズのハンドル
補足
  • ジャズアーティキュレーションのリズム上の位置は移動できません。ジャズアーティキュレーションを別の音符に移動させる場合は、それを元の音符から削除してから別の音符に新規に入力する必要があります。

  • スムーズのジャズアーティキュレーションのハンドルを移動すると、移動した部位に応じて、プロパティパネルの「ジャズアーティキュレーション (Jazz Articulations)」グループにある以下のプロパティが自動的にオンになります。

    • 「前に付く線の外側のオフセット (In far offset)」は、音符の前に表示されるジャズアーティキュレーションの開始位置、つまり音符から離れた側のハンドルを移動させます。「X」は水平位置を移動させ、「Y」は垂直位置を移動させます。

    • 「前に付く線のオフセット (In offset)」は、音符の前に表示されるジャズアーティキュレーションの終了位置、つまり音符に近い側のハンドルを移動させます。「X」は水平位置を移動させ、「Y」は垂直位置を移動させます。

    • 「後ろに付く線のオフセット (Out offset)」は、音符のあとに表示されるジャズアーティキュレーションの開始位置、つまり音符に近い側のハンドルを移動させます。「X」は水平位置を移動させ、「Y」は垂直位置を移動させます。

    • 「後ろに付く線の外側のオフセット (Out far offset)」は、音符のあとに表示されるジャズアーティキュレーションの終了位置、つまり音符から離れた側のハンドルを移動させます。「X」は水平位置を移動させ、「Y」は垂直位置を移動させます。