延長記号と休止記号

音楽の一定したリズムの流れが、一時的な静止または一瞬の無音によって中断された後にまた再開する場合、これを示すさまざまな記譜記号が使用されます。最も微妙な効果を生むものとしてはテヌート記号があり、より顕著な効果は延長記号と休止記号によって表わされます。

楽譜中の延長記号や休止記号によって意図される中断のデュレーションは、指定が必須のものではありません。通常、延長記号と休止記号のスタイルの違いによって中断の長短が示されますが、解釈の余地は大幅に残されます。

1. フェルマータが 3 つあるフレーズ

Dorico Elements には、以下のタイプの延長記号と休止記号があります。

フェルマータ

フェルマータは、音符がその記譜上の長さより長く伸ばされることを示し、アンサンブル全体に適用されます。Dorico Elements では、フェルマータは対応する位置にグローバルに存在しており、すべての譜表および声部に自動的に表示されます。

これらは⁠「休止記号」⁠とも呼ばれます。

ブレス記号

ブレス記号はプレーヤーがブレスを取るのに適切な位置、または同様の効果を与えるための演奏方法を示します。

中間休止記号

中間休止記号は、音符をその音価全体まで伸ばしたあと、次に進む前に音の小休止を挟むことを示します。Dorico Elements では、中間休止記号は対応する位置にグローバルに存在しており、すべての譜表に自動的に表示されます。

補足

延長記号と休止記号は今のところ再生時の効果を持ちませんが、将来のバージョンでは効果が与えられることが予定されています。