Dolby Atmos 用設定アシスタント (Setup Assistant for Dolby Atmos)

「Dolby Atmos 用設定アシスタント (Setup Assistant for Dolby Atmos)」ダイアログでは、Dolby Atmos® の仕様に完全に準拠したプロジェクトを設定できます。ここでは、3D チャンネル構成のメインミックス出力バスの使用、モニタリング用の Renderer for Dolby Atmos プラグインの追加、ベッドグループチャンネルの追加などを行なえます。

  • 「Dolby Atmos 用設定アシスタント (Setup Assistant for Dolby Atmos)」ダイアログを開くには、「Dolby Atmos 用 ADM オーサリング (ADM Authoring for Dolby Atmos)」ウィンドウで「設定アシスタント (Setup Assistant)」をクリックします。

「オーディオ設定 (Audio Settings)」セクション

内蔵の Renderer for Dolby Atmos には、512 サンプルの ASIO ドライバーバッファーサイズと 48 kHz のプロジェクトサンプリングレートが必要です。

緑色の LED は、プロジェクトのサンプリングレートが正しく設定されていることを示します。赤色の LED は、プロジェクトのサンプリングレートを調整する必要があることを示します。

補足

ASIO ドライバーのバッファーサイズは「スタジオ設定 (Studio Setup)」ダイアログで、プロジェクトのサンプリングレートは「プロジェクト設定 (Project Setup)」ダイアログで調整できます。

「レンダラー (Renderer)」セクション

Dolby Atmos プロジェクトのモニタリングにはレンダラーが必要です。そのため、ここでは内蔵の Renderer for Dolby Atmos を設定できます。緑色の LED は、Renderer for Dolby Atmos プラグインがすでに正しく設定されていることを示します。

メインミックスチャンネル構成 (Main Mix Channel Configuration)

モニタリング設定のチャンネル構成を選択できます。オーディオ接続のメインミックスとして対応する出力バスが追加されます。

レンダラーが挿入された Main Mix チャンネルを追加 (Add Main Mix Channel with Renderer)

このオプションをオンにすると、Renderer for Dolby Atmos プラグインを Insert として使用する「Renderer」という名前のメインミックスチャンネルが追加されます。

「ベッド (Bed)」セクション

プロジェクトのすべてのオーディオトラックをレンダラー用にまとめるベッドとしてグループチャンネルを使用することをおすすめします。ここでは、ベッドグループチャンネルを作成してすべてのトラックをルーティングできます。緑色の LED は、プロジェクトにすでにベッドグループチャンネルが含まれていることを示します。

ベッドチャンネル構成 (Bed Channel Configuration)

ベッドグループチャンネルのチャンネル構成を設定できます。

ベッドを追加 (Add Bed)

このオプションをオンにすると、「Standard Bed」という名前のグループチャンネルがプロジェクトに追加され、Dolby Atmos プロジェクトのオブジェクト構造に追加されるベッドの元トラックとして使用されます。

すべてのトラックをベッドチャンネルにルーティング (Route All Tracks to Bed Channel)

このオプションをオンにすると、現在選択中のメインミックスチャンネルにルーティングされているプロジェクト内のすべてのオーディオトラックが、新しいベッドグループチャンネルにルーティングされます。ベッドにルーティングされているトラックは、あとからオブジェクトとして設定できます。

補足

オブジェクト構造にすでにベッドが含まれている場合は、「Standard Bed」という名前の新しいベッドに置き換えられます。