オブジェクトバス
Nuendo では、プロジェクトの元トラックから外部レンダラーにオーディオをオブジェクトオーディオとして送信するためにオブジェクトバスが使用されます。
オブジェクトバスはデバイスポートに接続された出力バスとして定義され、次にレンダラーの入力デバイスポートを使用して、オブジェクト ID にマッピングされます。
この接続は、「Dolby Atmos 用 ADM オーサリング (ADM Authoring for Dolby Atmos)」ウィンドウでオブジェクトの元トラックを選択する際に、自動または手動で確立できます。「オブジェクトバスを自動接続する (Auto-Connect Object Busses)」をオンにすると、オブジェクト構造内のオブジェクトごとにオブジェクトバスが自動的に作成されて外部レンダラーに接続されます。また、パンがオブジェクトモードで機能している場合は、対応する元トラックの VST MultiPanner でオブジェクトを手動で選択することもできます。
オブジェクトバスを扱う場合、以下のルールが適用されます。
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一致するチャンネル構成を持つオブジェクトバスのみ選択できます。たとえば、ステレオチャンネルをオブジェクトとしてパンニングしたい場合、そのチャンネルはステレオオブジェクトバスにのみ接続できます。
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オブジェクトモードの場合、各オブジェクトバスは一度に 1 つのチャンネルの VST MultiPanner でのみ使用できます。別のチャンネルのパンナーで同じオブジェクトバスを選択すると、パンナーとオブジェクトバスの間の接続が解除されます。
望ましくない結果を避けるために、以下を守ることをおすすめします。
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通常のオーディオチャンネルのルーティング先としてオブジェクトバスを使用しないでください。
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オブジェクトオーディオストリームは、Send スロット 8 を介してオブジェクトバスに自動的にルーティングされます。オブジェクトモードのチャンネルでは、Send スロット 8 を別の目的に使用しないでください。