Open Sound Control (OSC) を使用したオブジェクトベースプロダクションのオーサリングとミキシング
Nuendo は、レンダラーの制御に Open Sound Control (OSC) ネットワークプロトコルを使用するオブジェクトベースライブプロダクションの録音、再生、ミキシングをサポートしています。
たとえば、ポジショントラッキングデバイスを使用する OSC ネットワークなどの OSC 環境に接続することで、オブジェクトベースのオーディオとメタデータをライブパフォーマンス中に再生したり録音したりできます。
Nuendo は、OSC ネットワーク内のトラッキングデバイスから正規化形式または絶対形式でポジションデータを受け取り、VST MultiPanner 用のオートメーションデータを、録音された対応するオブジェクトオーディオと一緒に書き込むことができます。
OSC プロトコルを使用するオブジェクトベースプロダクションの ADM オーサリングとミキシングには、以下の機能が含まれます。
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「Dolby Atmos 用 ADM オーサリング (ADM Authoring for Dolby Atmos)」ウィンドウ。ここでは、レンダラーとして「External OSC Renderer」を選択する必要があります。リストでは、オブジェクトを追加してオブジェクト構造を設定できます。
補足Dolby Atmos 用コンテンツの作成とは異なり、OSC プロトコルを使用するプロダクションのオブジェクト構造には、通常、チャンネルベースのベッドは含まれません。また、バイノーラルレンダリングのトリムとダウンミックスの設定は Dolby Atmos コンテンツのオーサリングにのみ関係し、OSC のコンテキストでは適用されません。
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「External OSC Renderer Setup」ダイアログでは、ネットワーク内の OSC レンダラーへの接続を確立できます。このダイアログでは、オーディオ出力をオーディオ ID にマッピングすることでオーディオオブジェクトを定義できます。「オーディオコネクション (Audio Connections)」ウィンドウで出力バスに接続したオーディオ出力をマッピングした場合、このオーディオ出力がオブジェクトバスとして機能します。
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「OSC Object Position Tracking」ダイアログでは、トラッキングデバイスからのポジションデータの受け取りを有効にしたり設定したりできます。
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VST MultiPanner プラグインでは、オブジェクトオーディオの 3D パンニングを実行できます。