演奏時に録音しなかった音符を取得する
再生中、MIDI キーボードで音符を演奏し、それらをスコアに記録することなく聴くことができます。非録音時の MIDI 入力データを記録すると、音符を明示的に録音していなくても、演奏した音符を取得してプロジェクトに入力できます。たとえば、アイデアを試すだけのつもりが、あとからそれらを保持することにした場合などです。
前提
再生を開始し、再生に合わせて MIDI デバイスで音符を演奏して、再生を停止しておきます。
手順
- 記譜モードで、取得した音符を入力する位置にある、譜表上の音符または休符を選択します。
- 譜表上の既存の音符を上書きすることなく取得した音符を入力したい場合は、[Q] を押して「和音 (Chords)」をオンにします。
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以下のいずれかの操作を行なって、演奏した音符を取得します。
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[Ctrl]/[command]+[Alt/Opt]+[R] を押します。
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「トランスポート (Transport)」ウィンドウで、「非録音時の MIDI 入力データを記録 (Retrospective Record)」 をクリックします。
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結果
前回の再生中に MIDI デバイスで演奏したすべての音符が、選択した位置を開始点として選択した譜表に入力されます。初期設定では、これらの音符は譜表上の最初の声部に入力され、その声部の既存の音符は上書きされます。「和音 (Chords)」をオンにした場合、取得した音符は既存の音符を上書きすることなく、譜表上の最初の声部に統合されます。
補足
非録音時の MIDI 入力データの記録のバッファは再生を開始するたびに消去されるため、直前の再生より前に演奏した音符は取得できません。