MIDI 録音の最適化

録音に使用するオペレーティングシステムや MIDI デバイスによっては、録音した音符が意図したデュレーションで、または意図した位置に記譜されないことがあります。MIDI 録音に関する設定を最適化することで、よりよい結果を得られる場合があります。

  • 「環境設定 (Preferences)」「再生 (Play)」ページには、MIDI 録音に影響するオプションがあります。

MIDI デバイスのキーを押してから Dorico SE が音符を記譜するまでの間にレイテンシーが生じる場合があるため、たとえば 4/4 の拍子記号で 4 分音符を録音するなど、クリックに対して単純なリズムを入力してレイテンシーを確認することをおすすめします。

その結果に応じて、各種設定を変更します。

  • 16 分音符が 8 分音符として記譜されるなど、音符が誤ったデュレーションで記譜される場合は、クオンタイズオプションを変更することをおすすめします。

  • 入力した音符が記譜されない、あるいは誤って記譜されるなどの場合は、「環境設定 (Preferences)」 > 「再生 (Play)」 > 「録音 (Recording)」で検出された記譜を変更することをおすすめします。

  • 音符が拍より前に記譜される場合は、レイテンシーの補正の値を大きくすることをおすすめします。

  • 音符が拍より遅れて記譜される場合は、ドロップアウトを起こすことなく安定した再生を行なえる範囲内で、オーディオデバイスのバッファサイズをできるだけ小さくすることをおすすめします。

    補足

    Windows コンピューター内蔵のオーディオデバイスでは、リアルタイムで安定した入力を行なうための十分な低レイテンシーを実現できない場合があります。そのような場合は、ASIO 対応の外付け USB オーディオインターフェースを使用することをおすすめします。