リハーサルマークの一般的な配置規則

リハーサルマークは見つけやすいように、スコア上の目立つ位置に配置する必要があります。リハーサルマークは大きい太字の立体フォントであるとともに、組段の上かつ楽譜の外側に配置される必要があります。

リハーサルマークは小節線より上になければならず、組段の下になってはいけません。Dorico Pro では、リハーサルマークは小節の途中の位置でも入力できますが、これは一般的ではありません。楽譜のスタイルと状況に応じて、リハーサルマークの下に複縦線を入れるのが有効な場合があります。

目につきやすいように、またリハーサルマークに数字を使用している場合は小節番号と間違えられないように、リハーサルマークは囲み線に入って表示される必要があります。リハーサルマークの囲み線は形状とサイズを変更できます。

リハーサルマークは楽譜の任意の位置に配置できますが、テンポの変更やテクスチャーの変更など、音楽的な変化のある位置に合わせると、最もプレーヤーの助けになります。また、重要なソロの導入部や難易度の高いパッセージの始まりなど、特定部分のリハーサルのためにプレーヤーが演奏を開始するポイントとなるであろう位置にリハーサルマークを配置するのも有効です。

一般的に、リハーサルマークは重要な位置に配置するほか、一定間隔で配置するとよいとされています。プレーヤーがリハーサルマーク前後の小節を数える手間を減らすために、5 ~ 20 小節ごとにリハーサルマークを入れることがよく推奨されます。

リハーサルマークがテンポの変更と同じ位置にある場合、テンポのテキストはリハーサルマークの右側に配置します。ただし、スペースが狭い場合、テキストはリハーサルマークの上または下に配置できます。リハーサルマークの位置は常に空けておくようにします。リハーサルマークが属する小節線から離れた位置に追いやられると、誤った位置に解釈されてしまう場合があるためです。Dorico Pro は、リハーサルマークが正しく配置されるように、譜表のスペーシングを自動的に調整します。

図: リハーサルマークおよびテンポマークが配置されるように、上の 2 つの譜表の垂直のスペーシングが広くなっている