ジャズアーティキュレーション

Dorico Pro におけるジャズアーティキュレーションは、ジャズ特有の装飾音を、特に金管楽器に関して幅広くカバーしています。

これらはジャズアーティキュレーションと呼ばれてはいますが、アーティキュレーションというよりむしろ装飾音として機能します。これらの演奏技法は音符のデュレーションやアタックではなくピッチに変化を与えるためです。このため、これらは Dorico Pro においては装飾音と見なされます。これらは装飾音パネルに収められ、装飾音ポップオーバーを使用しても入力できます。

ジャズアーティキュレーションは、Dorico Pro ではベンドと呼ばれるスラーによく似た曲線と、Dorico Pro ではスムーズと呼ばれる、実線、破線、波線のいずれかによる直線で表示されます。

それぞれの音符は両側、前と後ろに 1 つずつジャズアーティキュレーションを表示できます。音符の後ろのジャズアーティキュレーションは長さを変更できます。

以下のジャズアーティキュレーションは音符の前に表示されます。

プロップ

音符に高いピッチからアプローチします。

図: プロップ (ベンド)

図: プロップ (スムーズ)

スクープ/リフト

音符に低いピッチからアプローチします。ベンドによるアプローチはスクープ、スムーズによるアプローチはリフトとなります。

図: スクープ

図: リフト (直線)

以下のジャズアーティキュレーションは音符の後ろに表示されます。

ドイト

音符のあとにピッチが上昇します。

図: ドイト (ベンド)

図: ドイト (スムーズ)

フォール

音符のあとにピッチが下降します。

図: フォール (ベンド)

図: フォール (スムーズ)

さらに、金管楽器で一般に使用されるその他のジャズの装飾音も、ジャズアーティキュレーションを入力するのと同じ手順で音符に追加できます。

補足

ジャズアーティキュレーションは現在のところ再生には反映されません。