大括弧と中括弧

大括弧と中括弧は左側の余白にそれぞれ太い直線と曲線で描画され、インストゥルメントのグループを表わします。

大括弧

大括弧は連桁と同じ太さの太い黒線で、一般的にインストゥルメントのファミリー別にインストゥルメントをグループ化します。多くの場合、両端がスコア側に向かって羽根のように伸びています。

大括弧は常に組段の小節線の左側に直接配置されます。大括弧に追加して第 2 括弧が使用された場合、1 つめの大括弧からスペースを空けて、組段の開始位置からさらに離れた位置に配置されます。

図: 弦楽器のインストゥルメントを大括弧でくくった例。副括弧で 2 つのバイオリンの譜表がくくられています。

Dorico Pro では、大括弧および中括弧でくくられた譜表が小節線によっても連結されます。つまり大括弧でくくられた複数の譜表や中括弧でくくられた複数の譜表は、グループ全体が小節線で連結されます。

中括弧

中括弧は波線または曲線で、ピアノやハープなど同じインストゥルメントに属する複数の譜表をくくります。中括弧は必要に応じて 3 つ以上の譜表にまたがることもできますが、2 つが最も一般的です。

大括弧でくくられたインストゥルメントファミリーの譜表の中で、同じインストゥルメントのグループを表わすために副括弧のかわりに使用される場合もあります。

中括弧は組段の小節線の外側に配置され、副括弧として使用される場合は大括弧の外側に配置されます。

図: 中括弧でピアノの譜表 2 つをくくった例

補足

中括弧でくくられた譜表には副括弧や小副括弧を表示できません。