強弱記号のタイプ

Dorico Elements では強弱記号を 4 つのグループに分類します。

局部的強弱記号

局部的強弱記号は、それが属する音符から次の強弱記号が現れる位置まで適用され、それ以前の音の強さから局部的に変化させることを指示します。局部的強弱記号には などの強弱記号、そして subitomolto などの修飾テキストがあります。

段階的強弱記号とヘアピン

段階的強弱記号はヘアピンの形で表示されることが多いですが、テキストを使用する場合もあります。Dorico Elements では、段階的強弱記号テキストを以下の方法で表示させられます。

  • cresc. または dim.: 省略テキスト、延長線なし

  • cresc... または dim...: 省略テキストに点線による延長線

  • cre-scen-do または di-mi-nuen-do: ハイフンで区切られた正式名称が段階的強弱記号のデュレーション全体に広がる

段階的強弱記号には、pocomoltopoco a poconiente などの修飾テキストが付く場合もあります。

Dorico Elements では、ヘアピンは messa di voce によるヘアピンのペアによる表示もできます。状況によっては、個別のヘアピンでペアを作るよりもこの方が簡単です。

アタックの強弱/強度レベル

などの強弱記号は、アクセントのアーティキュレーションと同様、現在の強弱で通常表現されるよりも強いアタックで音符を演奏することを指示します。

結合式強弱記号

などの結合式強弱記号は、強弱の突然の変化を指示します。

Dorico Elements では、強弱記号パネルの「結合式強弱記号 (Combined Dynamics)」セクションで、カスタムの結合式強弱記号を作成して、ペアを構成するそれぞれの強弱記号の強度レベルを管理できます。たとえば、 のような強弱記号を作成できます。