べロシティー (Velocity)

ノートのベロシティー値を、さまざまな方法で操作できるダイアログが開きます。



ベロシティー値の処理のタイプは、以下のとおりです。

加算/減算 (Add/Subtract )

これは、一定の数を既存のベロシティー値に加算/減算する処理です。値 (+/-) は、「量 (Amount)」パラメーターで設定します。

圧縮/伸張 (Compress/Expand)

ベロシティー値を、「比率 (Ratio)」の設定値 (0~300%) にしたがって拡大/縮小することによって、ベロシティーの「ダイナミックレンジ」を圧縮/拡張します。この機能は、ベロシティー値を「1」より大きい係数 (=100% 以上) で乗算すると、ベロシティー値間の差も大きくなり、「1」より小さい係数 (=100% 未満) を使用すると、その差も小さくなるという原理を背景としています。以下のように操作します。

  • 圧縮する (ベロシティー差の均等化) には、100% 未満に設定します。

    圧縮したあとに、「加算/減算 (Add/Subtract)」機能でベロシティー量を追加して、ベロシティーの平均レベルを維持するといいでしょう。

  • 拡張する (ベロシティー差の拡大) には、100% 以上に設定します。

    拡張する前に、「平均のベロシティー値」が範囲の中間あたりに来るように、「加算/減算 (Add/Subtract)」機能を使用してベロシティー値を調整しておくといいでしょう。平均ベロシティー値が極端に高い場合や (「127」に近い)、低い場合は (「1」に近い)、拡張は正しく行なわれません。ベロシティー値は「1~127」の範囲でしか設定できないからです。

範囲 (Limit)

ある範囲 (「最小値 (Lower )」値と「最大値 (Upper)」値の間) から外れたベロシティー値が無い状態にします。範囲外のベロシティー値は、すべて正確に「最小値 (Lower)」/「最大値 (Upper)」値に設定されます。