MIDI 機能と MIDI モディファイアー

ある MIDI機能によってもたらされる結果を、MIDIモディファイアーとエフェクトによっても実現できる場合があります。たとえば、「移調」や「クオンタイズ」といった操作は、MIDI モディファイアーでも、あるいは MIDI 機能でも実行できます。

MIDI機能との主な違いは、MIDIモディファイアーと MIDI エフェクトは、MIDIトラック上にある実際の MIDIイベントに対して、直接影響を与えるものではありませんが、MIDI機能を使用して編集した場合は、イベントを「恒久的に」変化させることです (「元に戻す (Undo)」も可能です)。

MIDIモディファイアー/エフェクト、あるいはMIDI機能のどちらを選択して操作するかについての判断のために、以下にガイドラインを示します。

  • いくつかの MIDIパート/イベントだけを調整したい場合は、MIDI機能を使用します。また、MIDI モディファイアーと MIDIエフェクトは、MIDIトラックからの MIDI出力全体を「リアルタイムに」変化させます (ただし、範囲を選択した上で、「左右ロケーター間の MIDI をマージ (Merge MIDI in Loop)」機能を用いて、MIDIイベントに対する変化を「恒久化」させることもできます)。

  • 異なる機能や設定をいろいろと試す場合は、MIDI モディファイアーと MIDIエフェクトを使用します。

  • MIDI モディファイアーと MIDIエフェクトの設定は、MIDIエディターにおける編集には反映されません。実際の MIDIイベントそのものは、モディファイアーの影響を受けないためです。

    ただし、これは使用の際に混乱を生じる可能性もあります。たとえば、モディファイアーで移調を行なったあとも、MIDIエディター上では、各イベントのピッチは、元のままのノート名で表示されます。しかし実際は、これらはモディファイアーにより、移調されたピッチで再生されます。MIDIエディターで編集内容の効果を確認するには、MIDI機能を使用するとより適切です。