グループについて

エクスプレッションマップで定義した各アーティキュレーションを4 つまでのグループに分類できます。グループを使用すると、異なるグループからアーティキュレーションを選択して奏法指示や奏法属性を結合し、より複雑な音楽的エクスプレッション (ノートを弓弾きで、しかもスタッカートで、しかもアクセントを付けて演奏することを指示するなど) とすることができます。

各グループはグループ自身に対して排他的です。つまり、同じグループに属するアーティキュレーションを同時に使用することはできません。アルコ (弓弾き) とピチカート (爪弾き) を同時に演奏することが不可能であるように、アーティキュレーションの組み合わせによっては結合できない場合があります。したがって、これらのアーティキュレーションは同じグループに指定するべきです。

また、グループは音楽的重要性を表わし、グループ1に最も高い優先度が与えられています (グループ1のエクスプレッションがグループ2、3、4のエクスプレッションより重要)。これは、エクスプレッションマップが、入力したデータに完全に適合するものを見つけることができず、可能な限り近いサウンドを特定しようとする場合に必要となる設定です。エディターにおいて1つのノートにスタッカート記号とアクセントを追加した場合を例にしてみましょう。すでにエクスプレッションマップでは、スタッカートをグループ2に、アクセントをグループ3に設定してあるとします。しかし、接続されたインストゥルメントに、これらの設定に対応するサンプルがないとします。この場合、プログラムはスタッカートのサウンドを探し、アクセントは無視されることになります。