Meta Leveler
Meta Leveler プラグインでは、一括処理セット内のすべてのファイルのレベルを同じ値だけ調節できます。
Meta Leveler プラグインはゲイン値を変更することで機能します。オーディオ圧縮は適用しないため、元の音質が損なわれることはありません。
このプラグインの主な目的は、すべてのファイルに同じゲインを適用しながら、いずれのファイルでも指定したピークレベルを超えないようにすることです。クリッピングを防ぐため、必要な場合は、一括処理セット内のすべてのファイルを分析します。分析の結果、(ゲイン適用後に) クリッピングする可能性があるファイルは、ゲインの適用前に自動でレベルを減衰します。そのあと、一括処理セット内のファイルにゲインを適用します。
Meta Leveler 一括処理セットプラグインは、一括処理セットウィンドウの「メタパスプラグイン (Metapass Plug-ins)」パネルでのみ使用できます。
- 最も高いピークを持つファイルをピークノーマライズして、それ以外をシフト (Peak Normalize Predominant File, Shift Others)
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最も高いピークを持つファイル (「主」ファイル) を、下の入力フィールドで設定した「最大ピーク (Maximum Peak)」値にピークが一致するように調整します。
他のファイルはすべて同じ量だけオフセットされます。
使用例:
以下のファイルがあるとします。
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ピークが -4dB のファイル「A」。
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ピークが -6dB のファイル「B」。
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ピークが -7dB のファイル「C」。
「主」ファイルはファイル「A」です。
「最大ピーク (Maximum Peak)」を -1dB に設定すると、ファイル「A」に +3dB のゲインが適用されて -1dB になります。他のすべてのファイルに同じ量のゲイン (+3dB) が適用されます。
その結果、ピークレベルは以下のようになります。
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ファイル「A」は -1dB。
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ファイル「B」は -3dB。
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ファイル「C」は -4dB。
補足この項目をオンにした場合、「ゲイン (Gain)」に特定の値を設定することはできません。
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- ゲイン (Gain)
すべてのオーディオファイルに適用する特定のゲインを設定できます。
補足「最大ピーク (Maximum Peak)」に指定した値を超えないように、個々のファイルに実際に適用されるゲインは、必要に応じて入力した値よりも低くなる、あるいはマイナスになることもあります。
- 最大ピーク (Maximum Peak)
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最大ピークレベルを特定の値に設定できます。
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「最も高いピークを持つファイルをピークノーマライズして、それ以外をシフト (Peak Normalize Predominant File, Shift Others)」をオンにした場合は、「最大ピーク (Maximum Peak)」値によって、「主」ファイル、つまり最も高いピークを持つファイルの最大ピークレベルを指定します。
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「最も高いピークを持つファイルをピークノーマライズして、それ以外をシフト (Peak Normalize Predominant File, Shift Others)」をオフにした場合は、「最大ピーク (Maximum Peak)」値によって、処理終了時にすべてのファイルに設定される最大ピークレベルを指定します。
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- 基準 (Reference)
一括処理するすべてのファイルの分析に、以下のオプションを選択できます。
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トゥルーピーク (True Peaks): 再構築されたアナログ値に基づいて分析します。
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デジタルピーク (Digital Peaks): サンプル値に基づいて分析します。
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