パッチのバンクについて

選択したデバイスによっては、「パッチバンク (Patch Banks)」のリストが、2 つ以上のバンクに分かれていることがあります。これらは通常、「Patches」、「Performances」、「Drums」といった名前を持っています。複数のパッチバンクが存在する理由は、それぞれのパッチのカテゴリーが、MIDI 音源の中で異なるサウンドの取扱いをするためです。たとえば、「パッチ」は通常、1 種類のサウンドだけで演奏される普通のプログラムですが、「パフォーマンス」は、複数のパッチの組み合わせがほとんどで、実際には MIDIキーボード上で分割 (スプリット) する、サウンドのレイヤーを作る、あるいはマルチティンバーによって演奏できるのです。

複数のバンクを持つ MIDI デバイス (たとえば XG Device 等) を選択した場合、「バンクの割り当て (Bank Assignment)」がウィンドウの上部にポップアップメニューで表示されます。これを選択するとウィンドウが開き、各 MIDI チャンネルごとに、使用するバンクを指定できます。

ここで行なった選択は、トラックリスト、またはインスペクターで、その MIDIデバイスのプログラムを名前で選択した場合に表示されるバンクに影響します。たとえば、多くの MIDI 音源は、MIDIチャンネル=10 をドラム専用のチャンネルとして使用しているので、このリスト上で、MIDIチャンネル=10 に対して「Drums」、「Rhythm Set」、「Percussion」などの名前のバンクを選択するのが妥当です。このように設定しておけば、トラックリスト、またはインスペクターで、さまざまなドラムキットから選択できます。

制限事項

現存する MIDI デバイスにパッチ名のスクリプトをインポートするには、XML を編集する必要があります。編集方法については、マニュアル『MIDI デバイス』を参照してください。