OMF ファイルを書き出す

トラックとファイルを OMF として書き出すなら、インターリーブのオーディオファイルに対応していないオーディオアプリケーションとの互換性を確立するため、モノのトラックとモノのファイルを使用したプロジェクトをセットアップすることを考慮すべきです。

手順

  1. 「ファイル (File)」メニューを開き、「書き出し (Export)」サブメニューから「OMF…」を選択します。

    「書き出しオプション (Export Options)」ダイアログが表示されます。

  2. 左側のトラックリストから、書き出すファイルに含めるトラックを選択します。

    すべてのトラックを選択する場合は、「すべて選択 (Select All)」をクリックします。通常はプロジェクト全体が含まれます。指定した範囲 (左右ロケーター範囲) だけを書き出したい場合は、「左ロケーターから右ロケーターまで (From Left to Right Locator)」をオンにします。

    参照しているメディアファイルがある場合 (以下もお読みください)、参照ファイルの出力先となるパスを設定することができます。「ファイル保存先のパス (Media Destination Path)」にパスを入力するか、「ブラウザー (Browser...)」をクリックして、表示されるファイルダイアログから選択してください。

    この場合、すべてのファイル参照先がこのパスとなります。ファイルの参照情報を作成することにより、作業しているシステム上ではなく、別のシステム、あるいはネットワーク環境に存在するプロジェクトのファイルの準備が簡単になります。

  3. すべてのメディアファイルのコピーを作成したい場合は、「メディアをコピー (Copy Media)」オプションを選択します。

    デフォルトでは、コピーされたオーディオファイルは書き出し先のフォルダーのサブディレクトリに置かれます。異なる場所に置く場合には、「ファイル保存先のパス (Media Destination Path)」欄を使用して場所を指定してください。

  4. プロジェクトで使用しているオーディオファイルの一部だけをコピーしたい場合は、「イベントを統合 (Consolidate Events)」のオプションを選択します。

    あとから微調整を行なえるように、各イベント範囲に対するハンドルの長さをミリ秒単位で追加できます。オーディオファイルを統合する際にハンドルが無い場合は、他のアプリケーションでこのプロジェクトを読み込んだ際に、フェードの調整やポイントの編集ができません。

  5. ファイルの読み込み先となるアプリケーションでサポートされているOMFバージョンに合わせて、「1.0ファイル (1.0 File)」、「2.0ファイル (2.0 File)」を選択します。

    OMFファイルにすべてのオーディオデータを含める (「すべての情報を含める (Export All to One File)」) か、参照情報だけを含めるか (「ファイル参照情報のみ (Export Media File References)」)、選択します。

    「すべての情報を含める (Export All to One File)」を選択すると、OMFファイルにオーディオが完全に「内蔵」されますが、かなり大きいファイルサイズとなります。「ファイル参照情報のみ (Export Media File References)」を選択すると、ファイルサイズは小さくなりますが、これを読み込むアプリケーション側で、参照先のオーディオを利用可能な状態に (あらかじめ読み込んでおくなど) しなくてはなりません。

  6. 「2.0ファイル (2.0 File)」オプションを選択した場合は、OMFファイルにイベントのボリューム設定とフェードを含めるか (イベントフェード、ボリュームハンドルの設定を適用)、さらにクリップ名を含めるか、選択できます。この場合、「クリップボリューム情報を含める (Export Clip Based Volume)」、「フェード情報を含める (Use Fade Curves)」または「クリップ名を含める (Export Clip Names)」をオンにします。
  7. 書き出すファイルのビット数を指定します (または、現在のプロジェクト設定を使用します)。
  8. 「イベントをフレーム位置に修正 (Quantize Events to Frames)」をオンにすると、書き出したファイルにおける各イベントの位置は、各フレームに正確に移動します。
  9. 「OK」ボタンをクリックすると、名前と保存場所を設定するダイアログが開きます。

    書き出したOMFファイルには、プロジェクトで再生されるすべてのオーディオファイルと、フェードや編集ファイルが共に、あるいはすべてのオーディオファイルの参照情報が含まれます。また、プールで参照されている、未使用のオーディオファイルや、MIDI ファイルは含まれません。ビデオファイルも含まれません。