秒単位のカウントインを設定する

秒単位のカウントインを設定することで、録音時のタイミングの基準として使用できます。この設定は、小節や拍ではなく秒単位で作業を行なうポストプロダクションにおいて便利です。

このタスクについて

この典型的な使い方としては、いわゆる「アフレコ」や「アテレコ」、ボイスオーバーなどが挙げられます。これらの作業では、録音をスタートするそれぞれの位置に次々と移動していく必要があります。秒単位のカウントインを設定して、希望する範囲にロケーターをセットすれば、録音や再生の開始位置を指定できるだけでなく、ほかの位置からの移動なども素早く行なえます。

手順

  1. 「トランスポート (Transport)」 > 「メトロノームを使用 (Activate Metronome)」を選択して、メトロノームクリックを有効にします。
  2. プリロール欄に希望する値を設定して、「プリロールを使用 (Use Pre-roll)」をオンにします。
  3. 「トランスポート (Transport)」 > 「共通録音モード (Common Record Modes)」を選択し、「左ロケーター位置から録音開始/パンチイン位置 (Start Recording at Left Locator/Punch In Position)」をオンにします。
  4. 「トランスポート (Transport)」 > 「メトロノーム設定 (Metronome Setup)」を選択して、「全般 (General)」ページを開きます。
  5. 「クリックオプション (Click Options)」セクションで、「録音中のクリック (Click While Recording)」をオンにします。
  6. 「秒単位のプリカウントを使用 (Use Time-Linear Count-In)」をオンにして、必要に応じて設定を行ないます。
  7. 「OK」をクリックします。ダイアログが閉じて設定内容が保存されます。
  8. 録音する範囲の両端に左右のロケーターをセットして録音を開始します。

    複数の範囲で録音する場合は、希望するすべての範囲にサイクルマーカーを設定します。

結果

プロジェクトは現在のプロジェクトカーソル位置から再生され、決められた位置からカウントインがトリガーされます。カーソルが左ロケーター位置に来ると、カウントインが止まって実際の録音がスタートします。

補足

パンチイン録音を行なうこともできます。その場合、まず、録音開始位置に左ロケーターを設定したうえで、左ロケーターより前の位置にプロジェクトカーソルをセットしてください。続いて、トランスポートパネルの「オートパンチイン (Auto Punch In)」をオンにし、再生をスタートします。「カウントインクリック (Count-In Clicks)」欄と「間隔 (秒) (Interval in seconds)」欄で設定された位置にプロジェクトカーソルが来ると、カウントインがスタートします。カーソルが左ロケーター位置に達すると、カウントインが止まって録音がスタートします。