オーディオの速度変更適用時の調整

外部クロックソースを使用してオーディオカードのオーディオクロックの速度を上下した場合、Nuendo は通常とは異なる速度で動作していることを認識できません。タイムディスプレイ (分: 秒、タイムコード) は、独自のクロックソースではなくサンプルカウントに基づいているため、不正確になります。

Nuendo では、このような変更を補正するために、タイムラインを調整できます。この設定は、「プロジェクト設定 (Project Setup)」ダイアログか、「プロジェクト同期設定 (Project Synchronization Setup)」ダイアログの「プロジェクト設定 - 時間 (Project Setup - Time)」セクションで行ないます。



補足

オーディオのプルアップ/プルダウンの設定は、「プロジェクト設定 (Project Setup)」ダイアログで行なっても「プロジェクト同期設定 (Project Synchronization Setup)」ダイアログで行なっても違いはありません。「プロジェクト同期設定 (Project Synchronization Setup)」ダイアログを使用して設定した内容は、「プロジェクト設定 (Project Setup)」ダイアログに反映されます (逆の場合も同様です)。

オーディオのプルアップ/プルダウンを外部クロックから Nuendo に適用した場合、「オーディオのプルアップ/プルダウン (Audio Pull-up/Pull-down)」にも同様の設定を行なってください。これにより、調整したサンプリングレートを反映するように Nuendo でサンプルカウントが再計算されます。

たとえば、プルダウンのない状態から -0.1% のプルダウンに切り替えるとサンプリングレートが遅くなるため、タイムライン上のイベントは長く表示されるようになります。イベントの表示は、タイムコード、分、および秒に対して相対的に正確なイベントの長さを示します。

補足

プロジェクトウィンドウでは、ツールバーの下のステータス行にも、オーディオのプルアップまたはプルダウンがプロジェクトに適用されているかどうかが示されます。

「オーディオのプルアップ/プルダウン (Audio Pull-up/Pull-down)」を変更する場合、すでにタイムラインにオーディオイベントが存在していれば、Nuendo でオリジナルのサンプル開始時間を保持するかどうかを選択するように求められます。

  • 「いいえ (No)」を選択すると、イベントはタイムコードと分: 秒クロックの変更に従って移動し、SMPTE 開始時間に保持されます。

  • 「はい (Yes)」を選択すると、クロック速度が変化しても Nuendo はイベントを現在のサンプル開始時間に保持します。