外部レンダラーのオブジェクトマッピング

外部レンダラーを使用する場合、レンダラーに送信されるオーディオストリームのうち、どれがオブジェクトであるかを定義する必要があります。

オブジェクトは、外部レンダラーに送信されるオーディオストリームと、パン情報を伝えるメタデータストリームで構成されています。オブジェクトは常にリアルタイムに送信され、レンダラーでモニタリングされます。

Nuendo から外部レンダラーへのオーディオ接続には、MADI ケーブル、Dante パッチ、または同じコンピューター上で使用する場合には Dolby Audio Bridge ソフトウェアを使用できます。いずれの場合も、この接続は Nuendo のデバイスポートへの物理的なオーディオ接続のように扱われます。

補足

システム設定に応じてデバイスポートの名前をカスタマイズすることをおすすめします。この操作は、「スタジオ設定 (Studio Setup)」ダイアログの ASIO ドライバーの設定ページで行なえます。

​外部レンダラーに接続されたデバイスポートを通る信号は、ミキシング時にオブジェクトとして扱われます。「外部 Dolby Atmos Renderer の設定 (External Dolby Atmos Renderer Setup)」ダイアログで、Nuendo の出力デバイスポートと外部レンダラーの入力デバイスポートをマッピングできます。このマッピングは、レンダラーの入力構成に従う必要があります。レンダラーの入力デバイスポートはオブジェクトの ID を定義します。

  • 外部レンダラーの設定を開くには、「Dolby Atmos 用 ADM オーサリング (ADM Authoring for Dolby Atmos)」ウィンドウの「レンダラーRenderer」ポップアップメニューからレンダラーを選択し、「レンダラーの設定 (Renderer Setup)」をクリックします。または、「スタジオ (Studio)」メニューから外部レンダラーの設定を選択することもできます。

「外部 Dolby Atmos Renderer の設定 (External Dolby Atmos Renderer Setup)」ダイアログでは、オーディオ出力へのオブジェクトのマッピングを手動または自動で行なえます。

  • 利用できるすべてのオーディオ出力にオブジェクトを自動的にマッピングするには、「Map All」をクリックします。

    補足
    • オブジェクトは最大で 118 個まで使用できます。ただし、「外部 Dolby Atmos Renderer の設定 (External Dolby Atmos Renderer Setup)」ダイアログでは、最初の 10 個のオブジェクトは 7.1.2 Dolby Atmos ベッド用に予約されているため、マッピングからは除外されます。そのため、Dolby Atmos プロジェクトでは、オーディオインターフェースの最初の 10 個のデバイスポートをベッドバス用に構成することをおすすめします。

    • 「ベッド (Bed)」コラムの対応するチェックボックスをオンにすることで、デバイスポートをベッドチャンネルとしてさらに定義できます。

    • すでにマッピングされているオブジェクトは変更されません。

  • オーディオ出力にオブジェクトを手動でマッピングするには、対応する「Renderer Input Device Port」ポップアップメニューを開いてオブジェクト ID を選択します。

    補足
    • ベッドバスにオーディオインターフェースの最初の 10 個の出力デバイスポートを使用しない場合は、「外部 Dolby Atmos Renderer の設定 (External Dolby Atmos Renderer Setup)」ダイアログでオブジェクトを手動でマッピングする必要があります。

    • オーディオ出力にすでにマッピングされているオブジェクトは、ポップアップメニュー上に「in use」と表示されます。すでに使用されているオブジェクトを選択した場合、使用されているオブジェクトのマッピングが解除されます。

  • すべてのデバイスポートとオブジェクトの間のマッピングを解除するには、「Unmap All」をクリックします。