HALion では、サンプルやシンセサイザーのインストゥルメントを独自に構築し、統合された Lua スクリプトエンジンを使用してカスタマイズできます。Macro Page Designer では、これらのインストゥルメント用に独自のユーザーインターフェースを作成できます。
「Macro」ページでは、キャンバス上に特定の順序で配置したり、特定の色やサイズにしたりする必要がある要素を多数使用します。要素のキャンバスへの追加、編集、拡大/縮小、配置はさまざまな方法で行なえます。
キャンバス上の要素を編集するには、マウスやキーボードショートカットを使用するか、「Properties」セクションでそれぞれの値を編集します。
以下のリストは HALion の最も重要な改善点をお知らせするもので、対応する説明へのリンクがあります。
本書は、Steinberg 製品である HALion のオペレーションマニュアルです。HALion のすべての機能について詳しく紹介しています。
オペレーションマニュアル
HALion には、柔軟かつ詳細にカスタマイズできるウィンドウ管理オプションがあります。ウィンドウにエディターを並べたり、ウィンドウセクションをタブ表示したりできます。また、作業用に複数の個別ウィンドウを構成することもできます。各ウィンドウおよびウィンドウセクションのサイズは、個別に調節できます。これによって、画面領域を最大限に活用できます。
いくつかのコントロールと概念は、プログラム全体に共通しています。たとえば、プリセットはいくつかの異なるセクションとコンテキストで使用できますが、その使用方法は常に同じです。
ツールバーおよび「Options Editor」のプラグイン機能セクションには、HALion のグローバル機能と設定があります。
プログラムのパラメーターであってもグローバルパラメーター (AUX エフェクトなど) であっても、HALion のほとんどのパラメーターは、ホストアプリケーションでオートメーションできます。
さまざまな種類のサウンドファイルのロード、保存、および管理を行なえます。
マッピングエディターを使って、サンプルのマッピングを手動で編集できます。マッピング機能は、キー範囲、ルートキー、ベロシティー範囲などの情報に基づいています。
プログラムとレイヤーのサウンドエディターでは、プログラムまたはレイヤー全体にグローバルに設定されるパラメーターを設定できます。たとえば、ピッチを移調したり、レベルやパンを調整したり、発音をキーボードの特定の領域に制限したりできます。
ゾーンエディターでゾーンを編集できます。
サンプルエディターでは、サンプルを表示して編集できます。サンプルゾーンを選択すると、該当するサンプルがサンプルエディターに表示されます。
HALion のウェーブテーブルシンセシスには、サンプルの再合成から完全に新しいサウンドの作成まで対応できる、幅広い機能が用意されています。
MIDI エディター、MIDI CC エディター、オプションエディターで、MIDI および MIDI コントローラーの設定を行なえます。
ミキシングはミキサーで行ないます。
HALion では、事実上プログラムテーブルにロードできるプログラムの数に制限はありません。プログラムテーブルにプログラムをロードしておくと、プログラムにすばやくアクセスしたり、プログラムサンプルをプリロードしておいてすばやく切り替えたりできるため便利です。
プログラムツリーは、要素間の移動や選択を行なうメイン領域です。アクティブなプログラムと、そのレイヤー、ゾーン、およびモジュールのすべてが表示され、要素の追加、ロード、インポート、または削除を行なえます。
パラメーターリストには、プログラムツリーで選択した要素のパラメーターの詳細が表示されます。
サンプルレコーダーを使用すると、HALion でサンプリングを行なえます。たとえば、別のプラグインのサウンドをサンプリングしてキーボードにマッピングしたり、サンプルファイルに処理やフェードを直接書き込むことで CPU 負荷を軽減したり、シーケンサープロジェクト内のイベントからサウンドをすばやく作成して HALion でさらに編集したりできます。
HALion には、パワフルなインストゥルメントを含むファクトリーライブラリーが付属しています。各インストゥルメントには直感的に操作できる「Macro」ページがあり、豊富なプリセットが用意されています。
「Macro」ページの全般的な概念は、テンプレート、コントロール、リソース、ライブラリーを区別することです。
独自の「Macro」ページを構築する方法を学ぶには、段階を追って手順を試し、処理とオプションに慣れていくことをおすすめします。
Macro Page Designer では、「Macro」ページ作成および編集を行なえます。
キャンバス上で直接コントロールを作成して配置したあと、HALion のパラメーターに関連付けできます。この方法により、「Macro」ページを非常に簡単に作成できます。ただしこのワークフローでは、ページを一度設定するとページ上のコントロールを 1 つずつ編集しなければならないため、コントロールの外観をグローバルに変更するのが非常に困難となる場合があります。そのため、テンプレートの使用をおすすめします。
「Macro」ページを作成するには、さまざまなファイルが必要になります。コントロールライブラリーを使用したり、他の「Macro」ページの要素や要素のグループを使用したりできます。また、グラフィックソフトで独自のグラフィック要素を作成して HALion で使用することもできます。これらすべての種類のファイルを参照するには、リソース/ライブラリーブラウザーを使用します。
要素はキャンバスに直接追加することも、先に GUI ツリー、テンプレートツリー、またはリソースツリーに追加することもできます。
要素をグループ化することで、「Macro」ページのコンテンツを構造化できます。
子オブジェクトの 1 つまたは複数のエッジを親に固定できます。こうすることで、親のサイズ変更に合わせて子の位置やサイズが変更されるようになります。この機能は独自のテンプレートを作成する場合に便利です。
「Macro」ページに合わせてビットマップ画像を拡大/縮小できます。
ガイドラインを使用すると、キャンバス上でコントロールやその他の要素を整列させることができます。
ほとんどのコントロールはグラフィック表示用にビットマップ画像を使用します。必要なビットマップ画像の数はコントロールとその設定によって異なります。たとえばスイッチの場合、オフ、オン、マウスポインターを上に置いた状態、およびそれぞれをマウスでクリックした状態を表わすために最大 6 つのビットマップ画像が必要になります。
GUI ツリー、テンプレートツリー、およびリソースツリーには、検索および置き換え機能が用意されています。この機能は、たとえば多くのコンテンツファイルから特定のコンテンツを見つけるのに役立ちます。
「Macro」ページのすべてのコントロールをエンジンまたはスクリプトモジュールのパラメーターに関連付ける必要はありません。場合によっては、ページを切り替えたり、特定の編集機能を有効にしたりするために「Macro」ページ上で機能を実行する、いわゆる UI パラメーターが必要になります。
編集範囲を使用すると、モジュール、エフェクト、レイヤーなどの対象となる「Macro」ページ上のグループまたはテンプレートを指定できます。
ライブラリーは、実用的なユーザーインターフェースが含まれていない点以外は「Macro」ページと同じです。ライブラリーにはテンプレートとそのリソースに加え、「Macro」ページのさらに便利なコンテンツが含まれています。
「Macro」ページのコントロールを使用できるようにするには、HALion のパラメーターにコントロールを関連付ける必要があります。
「Macro」ページを他のユーザーと共同で編集するには、追加するコンテンツと必要なコンテンツをすべて交換する必要があります。
「Macro」ページを確定する前に、使用されていないファイルを削除したり、「Macro」ページで使用されているリソースファイルの名前や位置を統合したりできます。HALion には、「Macro」ページのコンテンツをクリーンアップするためのツールがいくつか用意されています。
Library Creator を使うと、自分自身のインストゥルメントライブラリーを作成できます。
HALion には、多くの高品質なスタジオエフェクトが付属しています。
HALion の MIDI モジュールは、標準的なアルペジエーターモジュールから、特定用途向けの専用モジュールまで多岐にわたります。専用モジュールでは、特定イベントのトリガーや特定モジュレーション信号の生成を行ないます。
以下に、初期設定のキーボードショートカットをカテゴリー別に示します。
HALion はホストアプリケーションから独立して使用できます。