整合性チェック

Library Creator では、不完全なライブラリーや機能しないライブラリーが生成されないようにするため、ライブラリー構築時に複数の自動チェックを行ないます。VST サウンドコンテナにプリセットが追加されると、最初のステップとして、すべてのプリセットをチェックします。何らかの問題が発見された場合は、対応するプリセットの「Issue」コラムに赤い警告サインが表示され、割り当てられていないサンプル/VST サウンドコンテナのリストにグローバル警告サインが表示されます。ただし、問題が存在しても、Library Creator による VST サウンドコンテナの構築は行なわれます。これにより、ライブラリーのリリースまでに修正すべき問題を特定できます。

Library Creator は以下のチェックを実行します。

  • 「Macro」ページが割り当てられていない、HALion Sonic のプリセット

  • クイックコントロールが割り当てられていない、HALion Sonic のプリセット

  • 使用されるオーディオ形式 (ファイル形式、サンプリングレート、ビット解像度、チャンネル)

  • サンプルファイルの終了位置より外側に存在するサンプルマーカー

  • ゾーンのサンプル終了位置より外側に存在するサンプルマーカー

  • 開始マーカーより前に配置されたサンプル終了マーカー

  • 空白のサンプル、グレイン、およびウェーブテーブルゾーン

  • プリセットから参照されていないサンプル

  • 設定されていない「Author」「Category」、および「Sub-Category」情報の欠如

  • 「Character」タグの未設定

  • 所在不明の Signature または Tempo パラメーター

  • 同じ名前のプリセット (大文字と小文字の区別あり)

  • 「Macro」ページの不正なサイズ (HALion Sonic で使用される場合)

ライブラリー構築処理を開始する際、さらなる問題の発生により Library Creator が構築処理を停止する場合があります。この場合、レポートウィンドウが開き、失敗の原因を確認できます。よくある問題としては、ライブラリーの属性を定義するためのフィールドが空白のままになっている、ライブラリーの作成後にファイルシステムから必要なリソースが削除されたために見つからない、などがあります。