楽譜の変換

Dorico Pro にはピッチやリズムを変換するための複数のツールが用意されており、ピッチの反転や転回およびリズムの回転などを行なえます。

Dorico Pro では、音符のピッチやリズムを変更する以下の方法を「⁠楽譜の変換⁠」と呼びます。

転回

前の音符の 5 度上にあった音符を前の音符の 5 度下にするなど、音符間の音程差を強制的に逆にすることで、フレーズのメロディーの起伏を上下逆に入れ替えます。

反転

音符のピッチやリズムおよびアイテムの順番を反転させ、たとえばフレーズの最初の音符が最後の音符になるなど、選択範囲が逆に演奏されるようにします。

回転

音符のピッチやリズムおよびアイテムが、指定したステップ数で前後に移動します。これにより、たとえばフレーズの最初の音符の元のピッチを 2 番めの音符に、2 番めの音符のピッチを 3 番めの音符に、という形に変換されます。

繰り返し

フレーズの開始位置にある指定した数の音符のピッチが、選択範囲の後に続く音符全体にわたって繰り返されます。

ピッチのマッピング

すべての C を D にマッピングするなど、指定したピッチが他の指定したピッチに変換されます。

スケールのマッピング

指定した変換元のスケールのすべての音符が、変換先のスケールのスケールディグリーに従い、対応する音符に変換されます。

ヒント

楽譜の変換のデフォルトの動作は「音符入力オプション (Note Input Options)」「楽譜の変換 (Musical Transformations)」ページで変更できます。たとえば、元の選択範囲のデュレーションが短くなるような変換を許可するかどうかを設定できます。

楽譜の変換のチュートリアル動画 (英語)