プレーヤーラベル

プレーヤーラベルには、コンデンシングされた譜表上の音符が属するプレーヤーが表示されます。これは通常、楽譜のコンデンシング方法が変化することを示すのに使用されます。たとえば、別々のパートがユニゾン演奏に移行する場合や、個別の符尾を持つプレーヤーの一部が符尾を共有する場合などです。

符尾が上向きの声部ではプレーヤーラベルが譜表の上に配置され、符尾が下向きの声部では譜表の下に表示されます。初期設定では、垂直方向のスペーシングの圧迫感が軽減されるよう、プレーヤーラベルの位置の左側にわずかに水平方向のオフセットが設定されています。

1. 各譜表上の楽譜が第 1 プレーヤー (1) と第 2 プレーヤー (2) のどちらに属しているかを示すプレーヤーラベル (丸付き)

Dorico Pro では、コンデンシングが前のフレーズと異なるフレーズの開始位置および新しい組段の開始位置にプレーヤーラベルが自動的に表示されます。

  • シングルプレーヤーにのみ属する音符の場合、インストゥルメント名が同じインストゥルメントを含むコンデンシングされた譜表のプレーヤーラベルにはインストゥルメント番号が表示され、インストゥルメント名が異なるインストゥルメントを含むコンデンシングされた譜表のプレーヤーラベルには省略されたインストゥルメント名が表示されます。

  • 音符がその譜表上のすべてのシングルプレーヤーに属している場合、プレーヤーラベルには「⁠~へ⁠」を表わす指示記号のあとに譜表上のプレーヤーの数が表示されます (「a 3」など)。

  • 音符がその譜表上のすべてのセクションプレーヤーに属している場合、プレーヤーラベルにはユニゾン指示記号が表示されます (「unis.」など)。

  • 音符がその譜表上の複数のプレーヤー (ただし全員ではない) に属している場合、プレーヤーラベルにはインストゥルメント番号または省略されたインストゥルメント名のあとに「⁠~へ⁠」を表わす指示記号が表示されます (「1.2 a 2」「Fl. Ob. a2」など)。

ヒント
  • オフセット、区切り文字、「⁠~へ⁠」の指示記号を含むプレーヤーラベルのデフォルトの外観と位置は、「浄書オプション (Engraving Options)」「コンデンシング (Condensing)」ページで変更できます。

    また、ディヴィジ作成ラベルとプレーヤーラベルのデフォルトのユニゾン指示記号も変更できます。

  • プレーヤーラベルには、「パラグラフスタイル (Paragraph Styles)」ダイアログで編集できる「プレーヤーラベル (Player Labels)」のパラグラフスタイルが使用されます。